見出し画像

東京都知事選挙

立憲民主党の蓮舫参院議員が7月7日投開票の東京都知事選挙への立候補を表明した。

個人的には、うれしい気持ち半分、残念な気持ち半分といったところだ。

私が東京都知事選挙に求めているのは、「政治の刷新」。
国政に打って出たところで、小選挙区では無名では勝てないし、仮に当選できたとしても、結局は多数決という名の利権政治であるので、いくら明確ですばらしい政策を打ち出しても数の論理で負けてしまう。

だからみんな政権与党の自民党に「仕方なく」歩み寄り、そして投票する。

数の論理は権利の論理。

しかしいま、その風向きが変わりつつある。補選を含めて自民が4連敗中(静岡県知事選などをそれに含めるのはいかがなものかと思うが)であり、いつもだったら立ち消えていく自民党の政治不信が、今回の政治資金問題についてはまだ生きている。もっとも、その前の統一教会問題はもう国民は忘れているが。

だからここでその追い風を生かして自民党を敗北に追い込みたい。その気持ちから蓮舫が立候補するのは個人的な思惑だけでなく、野党第一党の立憲民主党とも話がついているのだろう。

先ほど国政では自民党を打ち崩せないのでと書いたが、それをわかっている人たちは、地方から国を変えたいと地方での実績を掲げて徐々に国政へと進出していくスタイルしかなくなってきている。

その筆頭が、安芸高田市の石丸伸二市長だ。

石丸氏の細かい説明は省くが、私はこの人に日本の国政を変えるきっかけを託したと思っていた。しかし、いくらSNSで有名でも、東京都民の大半はこの人の存在自体を知らない。人は知っている人に好意を抱くという感情論から言えば、知らない人のどんなにすばらしい言動があっても、知っている人に投票するものだ。小池都知事が立候補すれば、善戦はするものの小池都知事の圧勝であろうと思っている。

そこにきて、今回の蓮舫氏の立候補だ。メディアは一斉に、小池vs蓮舫の構図だと掻き立てる。石丸の名前は、20人以上が立候補を表明しているという中の筆頭として一部メディアで紹介されるだけだ。これで影がさらに薄くなってしまう可能性が高まった。現段階では、小池都知事が立候補すれば、得票数は1位小池、2位蓮舫、3位石丸だろう。

私は小池都知事も大したことはしていないと思う。都民でない私が都知事に期待することは国政に対峙することだ。しかし実投票者の都民の思惑は違う。自身の住んでいる東京都の暮らしが良くなるための政治をしてくれる人を選ぶはず。

そしてその投票者の大半は、60歳以上の高齢者。SNS世代である若い人ほど投票に行かない。高齢者は前例踏襲で大きな変化を望まないので小池都知事に投票する率が高くなる。

都知事選挙で国政への流れが変わってほしいが、可もなく不可もなくやっていれば現職が圧倒的に強い日本の選挙。小池都知事はよほどの失言がなければ左団扇で選挙を戦える。

友人と飲んでいても、日本はもう終わりという会話にしかならない。
本当に残念だ。

いいなと思ったら応援しよう!