#思い出の映画で自己紹介
テルテルてる子ちゃんが映画企画の記事を募集していたので、いっちょ噛みさせてもらいます。
今まで観た映画の中から、特に感動した映画を三作、なるべく監督や脚本家の違う作品を選ぶのがルール。
“好きな映画ベスト3”とかならば、「選べません」ってなるけれども、自己紹介を兼ねてなので、選択の手がかりになりました。自分の棚卸しと言うか。
1. 荒野の七人
1960年 アメリカ 西部劇
言わずと知れた、黒澤明『七人の侍』のリメイク作品。
監督はジョン・スタージェス。
出演は、ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブランソン、ロバート・ヴォーンなど。
メキシコの貧しい村を、作物を奪う盗賊から守るために、たった20ドルで雇われた七人の男たち。
その七人の凄腕ガンマンと、銃の扱いも知らない農民たちが、盗賊の一団と決戦に挑む!
子供のころ、父親がテレビで映画を観ていたので、いっしょに観るようになりました。日曜洋楽劇場とかでしょうか。それで、最初にファンになった俳優はスティーブ・マックイーンでした。『大脱走』も『タワーリング・インフェルノ』も素晴らしい。あと、ジェームズ・コバーンとか、リー・マーヴィンなんか好きだった。
ジョン・ウェインや監督のジョン・フォードを知ったのは、もっと後で。
当時はシンプルで颯爽とした、ザ・アメリカな作品が好きだったかもです。
2. テオレマ
1968年 イタリア ドラマ
監督はピエル・パオロ・パゾリーニ。
出演はテレンス・スタンプ、シルヴァーナ・マンガーノ、ラウラ・ヴェッティ、アンヌ・ヴィアゼムスキーなど。
ブルジョワ家庭に現れた美貌の青年。彼は女中を含む家族全員を魅了し、性的関係を持つが、現れた時と同じく、唐突に去ってしまう。残された家族たちは、喪失感から、奇妙な行動を起こし始める。
中学二年生でジャン・コクトー熱に罹患し、フランスから始めて、イタリア、時々スペイン映画などを見るようになりました。コクトーや、フェリーニも衝撃的ではありましたが、あえてパゾリーニを選んだのは、「この映画になりたい!」と思ってしまったから。監督でも、俳優でも、撮影に係るスタッフでもなく、この、作品自体に。
幼い子供は、「戦隊もののヒーローになりたい」、とか、「大型船に」、あるいは「狸」、とか言いますよね。あれが理解できなくて、「フィクションの存在だから、なれないよ」なんて捉えていたのですけれども、自分が間違っていました。なりたい、と、なれる、は別の問題。将来的になりたい職業は何ですか? と言う設問ならば、戦隊ヒーローは無理、ヒーローを演じる役者、もしくはスタントマンでないと。だけれども、なりたい気持ちは、職業として存在するか否かは関係ない。
やっと気がつけた、眼からウロコの記念すべき作品なのです。
3. 不連続殺人事件
1977年 日本 ミステリー
言わずと知れた、坂口安吾の長編探偵小説の映画化。
監督は曾根中生。
出演は、田村高廣、内田裕也、小坂一也、嵯川哲朗、夏純子、伊佐山ひろ子、など。
昭和二十二年、山奥に位置する財閥の屋敷に集められた小説家、詩人、女優などの芸術家たち。そこには、いわくありげな招かれざる客の姿も。そして、連続する殺人事件が発生する。名探偵・巨勢博士の活躍は如何に!?
日本の映画はほとんど見ないのですが、初めて日本映画で大好きになった作品です。探偵もの、お屋敷に集められたアクの強い人物たち、殺人事件、名探偵…好物だらけ。深夜のテレビで放映していて、うっかり出会った映画でした。
田村高廣はノーブル、内田裕也はワイルド、内海賢二はノンシャラン、小坂一也はキュート。画面に溢れる人間たちに、圧倒されっぱなしでした。
総括
映画の魔法に眩まされたい、もっと🪄✨
テルにゃんこ、楽しい企画をありがとう!
これで、あなたもパトロン/パトロンヌ。