書籍 : なぜ、わかっていても実行できないのか
The knowing-Doing Gap
著者は二人
スタンフォード大学ビジネススクールの教授
ジェフリー・ファイファー
スタンフォード大学エンジニアスクール教授
ロバート・I・サットン
二人とも組織行動論が専門です。
サブタイトル
「知識を行動に変えるマネジメント」
わかっていても行動できなきゃ成果はあがらない!耳いたーい!
社内で
・行動より発言が評価されやすい
・計画して満足してしまい行動に移せない
ってことありませんか?
思い当たるようであれば
是非お読みください。
大前提: 知識は、実行しなければ価値がない
原因① 問題を話し合っただけで仕事をした気になる
原因② 過去のやり方にこだわり続ける
原因③ 部下を動かすために恐怖をあおる
原因④ 重要でないことをばかり評価している
原因⑤ 業績を上げるために競争させる
5つの原因をみてギクッとする管理職、経営者は多いと思います。
海外の人が書いた本だから参考になるかな〜?なんて思うかもしれませんが、日本の企業でも同じだと分かると思います。
組織の形が階層構造で、いわゆる目標達成型であれば、この本の指摘はほとんど当てはまるはずです。
人事評価など改革しようと思っている組織であれば、第5章が参考になります。
例えば
「評価基準は多すぎてはいけない」
「結果だけの査定は不十分である」
など。
知識と行動のギャップを乗り越えた企業や
行動を起こすためのガイドライン
なども紹介されています。
なんとなく、これはしちゃダメってわかっているNGな考え、やり方を、事例や裏付けデータで説明してくれるので、読んでいくと「やっぱりそうだよね!」って後押ししてくれる感覚があります。
競争させたら業績はあがらない、とか
信じてあげることで、その人はやり遂げられる、とか
どうせ、精神論、という人もいますが
人間は心が動くことで行動を起こします。
むしろ、精神論こそ大切だと思います。