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親子料理教室に行ってみた(後編)

前回の続きで、
親子料理教室での体験レポートになります。

収穫体験や、料理教室が親子で料理を楽しむのに理想的だなと感じた理由などは、前編をご覧ください。

今回教わった料理のポイント

教室で教えていただいた献立☟

・グリーンアスパラガスと豚ひき肉のスパゲッティ
・グリーンアスパラガスとツナとトマトのサラダ
・フレッシュメロンフロート


今回収穫したアスパラをメインのパスタとサラダで使うレシピでした。

先生のデモンストレーションで個人的になるほどと思ったことが、たくさんあったので下記にまとめます。


献立のこと


・献立を考える時に、パスタに入っている材料が、サラダに入っても良いと思える(その反対もあり)具材の組み合わせにすることで、献立自体にまとまりが生まれる。

アスパラのこと


・アスパラは鮮度が大事、すぐに調理することが一番
・水分をとどめようとして下から固くなる
・切られても成長しつづけ、斜めや寝かせていると曲がって成長してしまうこと
・保存する場合は輪ゴムなどでまとめ新聞紙でくるみ立てておくと良い
・アスパラのゆで加減は、中の白い芯が見え、持った時にやわらかく折れるくらいが良い。とれたて中くらいの太さなら40秒くらいで充分。

アスパラの下処理の方法(固い部分や舌ざわりを悪くしないための)


・スーパーなどで購入した場合、下は固いため5㎝ほど切り落す。
・残った部分のさらに5㎝くらいの皮をピーラーでむく。
・三角のガクを包丁か手で取る。

ポイントを守って茹でたら驚くほど
美味しかった!

パスタのこと


ゆでる時のお湯の塩加減は味噌汁くらいの塩分
・塩分の必要性は沸点をあげること、パスタのコシを出すこと、ソースの味をなじませること
・パスタ以外もアスパラやじゃがいもなど野菜をゆでる時の塩加減は同様
・パスタはゆでる時に必要以上にかき混ぜない方が、旨みが残る

パスタソースのこと


・肉や具材を水とともに煮込むことでソースが出来上がる
・ソースの具材にトマトが入ると味が濃縮する
・ソースをパスタに和える時は炒めてはいけない、和える感覚でいい
・ゆであがったパスタも煮込んだソースもかなり高温なため、和える時は弱火でOK
・パスタに合わせた時に水分は結構残っていて大丈夫
・最後にエキストラバージンオイルを入れて乳化させることでパスタに絡む

以上、随分知らないことがたくさんあり、勉強になりました。
そして自宅でも、教室と同じクオリティで再現ができたことが感激でした。


試食、そして先生のお店の話

出来上がった料理

試食はどれも美味しく、自分で作ったのに、外食で食べるお店の味がしました。
子供も大絶賛で苦手なツナもおいしく完食していました。

試食中、講師の先生が各テーブルをまわってくださり、気さくな方だったのでついつい話が盛り上がりました。

その中で印象的だったのは、お店にはメニューが存在しないということです。

一瞬どういうことかなと思ったのですが、小川シェフのリストランテ カノフィーロは決まったメニューは一切なく「厳選された食材を使って、シェフがその日のメニューを組み立てる」ということでした。

「一日、一日、同じメニューは存在せず、ゲストや季節、シチュエーションに合わせて最高の料理を作る」

とてもかっこいいコンセプトですが、20年以上それを継続し、お客様を満足させつづけられるのは、本物の一流店にしかできないこととも言えます。

私はその話を聞き、いつかお店に行ってみたいと心から思いました。

満足度の高い料理教室とは

今回の料理教室は、心に残る瞬間が多く、体験を終えてから子どもの料理への意欲が明らかに出ています。

では、満足度が高いと感じた理由は何なのかを、次で見ていきたいと思います。


「収穫+調理」を通して料理の全体像を学べる


料理の前に、収穫の過程を経験することは、素材への関心につながります。

収穫の瞬間から野菜は水分と栄養を外部からとることができなくなる=野菜の命を頂くという理解の土台にもなります。

そこから、
・素材を活かすことはおいしさの秘訣であること
・命であった素材をムダにしないこと
・誰かと食事や料理を楽しむこと

これらを実際に体験し、料理を通じて食育と呼ばれるような「自分達の食事にまつわる世界との関わり」までも学べるのだと思います。

そのことが計量された材料を、調理するだけの教室との、1番の大きな違いかもしれません。

適切なスタッフの配置と講師の選定

参加者は少人数でスタッフさんが多いため、親子でもそれぞれが献立をきちんと作ることができ、習得できたという充実感がありました。

講師が現役のプロのため家庭でもできるコツなど、今まで知らなかった情報も多く、自宅での再現性が高い献立というポイントもしっかり抑えられていました。

一連を通して、イベントの企画から講師の選定まで、しっかりとしたコンセプトをもとに実施されたことが参加者の満足度の高さ※につながっていると思いました。
(※満足度の高さは全ての参加者に確認したわけはありません)

最後まで読んでいただきありございました!


あとがき

初めて体験レポートとしてまとめてみました。自分の中でフィードバックするプロセスのおかげで、予想以上に今回の体験を掘り下げられたのが面白かったです。
また体験の機会を見つけて挑戦したいと思います。



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