0071-20171204【ビジネスパーソンが押さえるべき今週の主要イベント】
今週の主要イベントについてご紹介します。
1.英国のEU離脱交渉 2.天皇陛下退位日閣議決定 3.米国経済統計 4.シャープ東証一部復帰
1.英国のEU離脱交渉
12月4日(月)に英国のメイ首相とユンケル欧州委員長が英国のEU(欧州連合)離脱交渉を巡って、トップ会談を行います。
英国としては、EUと早く通商関係の交渉に臨みたいと考えて離脱交渉を進めてきましたが、その前提としてEU側は以下の三点に関して大きな進展がない限り通商関係の交渉には進まない姿勢を示してきました。
①EU離脱に係る清算金問題(英国からEUへの支払い)
②英国とアイルランドとの国境問題
③英国在住EU市民の権利保護問題
この中で最大の懸案となっているものが①でしたが、英国が譲歩。従来主張していた200億ユーロ規模(約2兆6000億円)から500億ユーロ前後に増やす意向を示しました。
EUは約600億ユーロと考えていましたが、最終的な金額は離脱交渉の終盤に詰めることで折り合うこととなりました。
また、英国内に住むEU市民についても一定条件の下、離脱後も今と同じ福祉などの権利を認める方向です。
一方、アイルランドとの国境問題については双方の折り合いがつく妥協点が見いだせていません。トップ会談までに打開策を示せるかが注目されています。
アイルランドと英領北アイルランドの国境では毎日約3万人が往来しており、農産品などの輸出入も盛んです。ここで厳格な国境管理が復活してしまうと、経済や社会への影響は甚大なものとなります。
メイ首相は12月4日の会談で、ユンケル委員長に全分野での譲歩案を正式に示す見通しです。
2.天皇陛下退位日閣議決定
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