20180601社説から見る現代日本

2018年6月1日 07:13

おはようございます。
本日のオススメは読売の「働き方改革法案　成立へ丁寧な審議を尽くせ」です。

個人的には、「非正規雇用」という言葉はなくなっていくと考えています。終身雇用前提の「正社員」のみを正規とする発想は、あまりにも旧態依然かと。

長い人生において、色々な会社と様々な関わり合い方でキャリア形成をしていける柔軟な制度設計と考え方が必要だと思っています。

以下、読売社説からの引用です。

「政府が最重要と位置づける働き方改革関連法案が、衆院本会議で自民、公明両党と日本維新の会、希望の党などの賛成多数で可決、参院に送付された。

長時間労働の是正を目指し、残業時間に罰則付きの上限規制を設ける。正社員と非正規労働者の不当な待遇差を解消するため、同一労働同一賃金を推進する。これが法案の柱である。

労働慣行を改め、非正規の処遇向上を図る意義は大きい。確実に成立を期すべきだ。

自公と維新、希望の４党は法案の修正で合意した。新たに設ける「脱時間給」（高度プロフェッショナル）制度に、いったん同意した後でも本人の意思で離脱できる規定を盛り込んだ。

新制度は、為替ディーラーなど高所得の一部職種を労働時間の規制から外し、成果で評価する。働き方の自由度を高め、効率化を促す仕組みは時宜にかなう。

安倍内閣は過去にも法整備を目指したが、反対に遭い、断念した経緯がある。

（中略）

参院での審議では、働き過ぎを防ぐ仕組みや健康確保の措置などについて議論を深めるべきだ。

法案を巡っては、厚労省の労働時間調査にデータの不備が発覚した。１日の残業時間が２４時間を超える例などがあった。その後もデータの異常値が次々と見つかった。あまりにもずさんである。

労働行政に疑念を抱かせた厚労省の責任は重い。政府は十分に説明を尽くし、働き手の不安の払拭に努めねばならない。」

＜社説一覧＞
日経：本気度疑われる政府の財政健全化目標／中西氏は企業改革を引っ張れ
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売：働き方改革法案　成立へ丁寧な審議を尽くせ／森友捜査不起訴　財務省は国民の信頼を損ねた
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経：佐川氏を不起訴　改めて信頼の回復を図れ／岡山女児殺害　惨劇繰り返さない措置を
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日：森友文書改ざんで不起訴　国民を欺いた罪は消えぬ／自民が参院選挙制度改革案　ご都合主義では進まない
https://mainichi.jp/editorial/

朝日：佐川氏不起訴　これで決着とはならぬ／アメフト問題　日大はどう応えるのか
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

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