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20171114社説から見る現代日本

おはようございます。昨日は新聞休刊日でした。

本日、産経以外の四紙が日中首脳会談について社説に取り上げています。その四紙からそれぞれポイントとなる点を以下のとおり引用します。

日経:相互訪問、読売:偶発衝突回避、毎日:優先順位の違い、朝日:経済連携

北東アジアから東南アジアにかけての安定と世界経済の安定にとって、日中の協力関係は欠かせないものだと考えています。

日経:中国国家主席の訪日は08年の当時の胡錦濤国家主席以来、途絶えている。来年は1978年の日中平和友好条約の締結から40周年に当たる。首脳相互訪問の復活にはまたとないチャンスだ。まず序列2位の李克強首相が出席する日本での日中韓首脳会談を実現させたうえで、トップ同士の往来を探る必要がある。

読売:自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を防ぐ「海空連絡メカニズム」は、首脳が合意したのに、運用開始に至っていない。東シナ海でのガス田共同開発の交渉も中断中だ。ようやく足並みがそろい始めた首脳同士の関係を土台に、政府間の具体的な協議と調整を急ぎ、緊張緩和を図る必要がある。

毎日:日中が優先する課題は異なり、北朝鮮問題にも一帯一路にも温度差はある。首相が「(尖閣諸島を巡る)東シナ海の安定なくして日中関係の真の改善はない」とくぎを刺せば、習氏は「中日関係を改善させるカギは相互信頼にある」と返した。常に留意すべき問題だが、だからといってこれに拘泥し改善が進まなければ問題は一つも解決しない。

朝日:先の日米首脳会談で共通戦略として打ち出した「自由で開かれたインド太平洋戦略」も、中国のシルクロード経済圏構想「一帯一路」と競り合うばかりではなく、日中で協力の余地がないかを検討すべきだ。中国が重視する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)も同様だ。立場に違いはあっても、多国間の枠組みをめざす日中の方向性は一致している。接点を見いだす努力が必要だ。

<社説一覧>
日経:安倍首相と習主席は相互訪問へ準備を/神鋼の不正報告は不十分だ
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:日中首脳会談 相互訪問で地域の安定を図れ/企業中間決算 好業績は人への投資の機会だ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:神鋼の品質不正 統治不全で信頼を失った/大谷の渡米表明 「若者よ、海外へ出でよ」
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:首相と中国首脳が会談 前向きな機運が出てきた/与野党の質問配分見直し 自民党の主張は間違いだ
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:日中首脳会談 接点見いだす努力こそ/ヘイト規制 差別許さぬ意識深化を
http://www.asahi.com/news/editorial.html

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