2021.12.17配信【ラジレキ新聞解説ながら聞き】①米、テーパリング終了を前倒し ②大阪人数制限、年内解除へ ③ケネディ元駐日大使、駐豪大使へ ④インドネシアの外交 ⑤主要五紙の社説
①米、テーパリング終了を22年3月に前倒し
12月14日、15日に開催されていたアメリカの金融政策決定会合であるFOMCで、米国債などの資産を購入する量的緩和縮小(テーパリング)を前倒しで終了することが決まりました。
新型コロナ禍への対応として、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の計1200億ドルを毎月購入していたものを、11月から計150億ドルずつ減らす計画で2022年6月に終了する予定でいました。
これが1月以降300億ドルずつ減らし2022年3月には購入額をゼロとします。
<テーパリングスケジュール>
2021年10月まで 1200億ドル
2021年11月 1050億ドル
2021年12月 900億ドル
2022年01月 600億ドル
2022年02月 300億ドル
2022年03月 ゼロ
テーパリング終了後は、インフレへの対応として利上げを実施しますが、2022年に3回、23年に3回、24年に2回と3年間で8回の利上げが見込まれています。
②大阪府の飲食店人数制限、年内解除へ
吉村大阪府知事は16日に、新型コロナウイルスの対策本部会議を22日に開き、その中で、現在飲食店に出している人数制限などの要請を解除する方針を決めると述べました。
これまでに吉村府知事は年内での要請解除の意向を示していて、現在、感染状況が落ち着いていることから、年内解除の意向をあらためて記者団に示しました。
大阪府では現在、感染対策の基準を満たした場合に発行される「ゴールドステッカー」の認証店には「1テーブル4人まで」、非認証店には「1グループ4人まで」の人数制限を要請しています。
③ケネディ元駐日大使、駐豪大使へ
オバマ政権下の2013年~17年に米国の駐日本大使を務めていたキャロライン・ケネディ氏が、この度、バイデン大統領によって駐オーストラリア大使に指名されました。就任には上院での承認が必要です。
ケネディ氏は米国大統領であった民主党ケネディ元大統領の長女で、2020年の大統領選挙ではバイデン大統領を支持していました。
ちなみに、ケネディ氏が日本駐在中には当時外相を務めていた岸田首相とも交流を重ねており、オバマ大統領の広島訪問や安倍首相の米ハワイ・真珠湾訪問の実現に貢献しました。
④インドネシアの外交遊泳術
インドネシアのジョコ大統領は12月13日にブリンケン米国務長官と会談し、その直後にロシアの高官とも会談をしました。
世界人口ランキングで4位であるインドネシア。中国との緊張関係が続く中、アメリカ一辺倒とならず中国と緊密化を進めるロシアとの関係もしっかりと構築することでこの荒波の国際情勢を泳いでいく姿勢を見せています。
⑤主要五紙の社説(森友訴訟)
<日経>
◆建設統計のずさん処理を徹底解明せよ◆
◆米金融引き締めは柔軟・機敏に◆
<読売>
◆国交省書き換え 統計軽視の姿勢が目に余る◆
◆オプジーボ和解 産学の連携深める環境作りを◆
<産経>
◆森友訴訟終結 国民への説明責任生じる◆
◆トヨタのEV販売 総合力で競争を勝ち抜け◆
<毎日>
◆森友の国賠訴訟 解明封じの卑劣な幕引き◆
◆国交省の統計不正 データ軽視の病根は深い◆
<朝日>
◆赤木さん裁判 真相への道を閉ざすな◆
◆新生銀の買収 SBIの責任は重い◆
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