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20180403社説から見る現代日本
おはようございます。
本日のオススメは読売の「法科大学院 制度を大胆に見直す時期だ」です。
AIなどイノベーションが起きる中、知識集約型の専門職については、その在り方含めた議論が必要だと思っています。
以下、読売社説からの引用です。
「志願者の減少が続く法科大学院について、文部科学省が改善策をまとめた。
(中略)
国民にとって身近な司法の実現を目指した司法制度改革では、法曹ニーズの飛躍的な拡大が見込まれた。多数の法律家を輩出する必要性が強調され、養成を担う中核として法科大学院が誕生した。
しかし、ニーズは思うように増えず、弁護士の過剰供給さえ指摘される。改革の前提が崩れた以上、大胆な見直しは不可避である。
法科大学院の志願者減は深刻だ。昨年度は8160人で、制度がスタートした2004年度の9分の1にまで落ち込んでいる。かつては74校が乱立したが、撤退が相次ぎ、今年度に学生を募集するのは39校にまで減る見通しだ。
行き詰まりの最大の要因は、司法試験での合格率の低迷だ。修了者の昨年の合格率は約2割にとどまる。対して、法科大学院を修了しなくても、司法試験の受験資格を取得できる「予備試験」組の合格率は7割を超えている。
法科大学院が機能を十分に果たしていないのは明らかである。
(中略)
言うまでもなく、学生の目標は司法試験に合格し、法律家として社会のために貢献することだ。それが果たせるよう、各校のカリキュラムも再構築したい。」
<社説一覧>
日経:企業は今こそ構造改革を推進せよ/課題多い英語の大学入試改革
http://www.nikkei.com/news/editorial/
読売:日銀短観悪化 環境変化への耐性を高めたい/法科大学院 制度を大胆に見直す時期だ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/
産経:米中の貿易戦争 報復の先に解決は見えぬ/大学の法人統合 教育研究の未来示せるか
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html
毎日:中国が対米報復関税 大国の摩擦激化を危ぶむ/大谷投手がメジャー初勝利 二刀流デビューに胸躍った
https://mainichi.jp/editorial/
朝日:原発稼働同意 「茨城方式」足がかりに/天皇即位儀式 課題積み残したまま
http://www.asahi.com/news/editorial.html