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20180426社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは朝日の「研究と成果 前のめりを戒めよ」です。

短期的な成果を求めがちになるのは、研究分野だけではないと思います。本来の目的を見失った利益追求は、中長期的にみたときに弊害をもたらす事例も多々あります。

学問に王道なし。ビジネスも同様かと。

以下、朝日社説からの引用です。

「「常識をくつがえし、産業や社会に大きな変革をもたらす」

こんなうたい文句を掲げ、安倍政権のもと4年前に鳴り物入りで始まった研究開発制度で、根拠が不十分なまま成果を強調したと受け取られてもしかたがない事例が相次いでいる。

(中略)

この研究開発制度には総額550億円の基金が設けられ、16のプログラムが進む。内閣府が所管し、首相を議長とする政府の総合科学技術・イノベーション会議が、研究テーマの設定やプロジェクト責任者の最終的な決定に当たる。

国の産業競争力を高め、国民生活に貢献するという視点が明確に記され、責任者に巨額の予算と大きな権限が与えられているのが特徴だ。

リスクを伴う研究開発に産学官が協力して取り組む仕掛けは必要だ。しかし、実現が見通せない挑戦的な研究課題だからこそ、成果の発表には正確さと慎重さが欠かせない。説明に行き過ぎた表現や誇張があれば、科学への信頼を損ねることになる。公的資金を投じた研究が特定の商品の宣伝につながりかねない危うさへの目配りもいる。」

<社説一覧>
日経:農漁業を働き方改革の例外にするな/実効性ある気候変動外交を
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:国会の混乱 審議復帰に条件を付けるのか/地銀の経営統合 生き残りへの有力な選択肢だ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:南北首脳が会談へ 「完全な非核化」に道筋を/衣笠さんを悼む 個の魅力の体現者だった
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:大相撲と「女人禁制」 伝統だけでは通用しない/膠着状態の与野党対立 国会の機能回復を求める
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:大相撲の伝統 「女人禁制」を解くとき/研究と成果 前のめりを戒めよ
http://www.asahi.com/news/editorial.html

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