思考抽出テスト
まえがき:書いてる私にも最後がどうなるのかは分かりません。ご注意。
あとに書いたまえがき'本当に最後まで読めない展開が続きました。それでは。
Twitterとかで結構いろんなこと言っちゃうけど、あとあとになるとそんなの全然覚えていない。それで見返すと、結構言った覚えのない言葉が溢れている。で、どのくらい覚えてないのかを知りたいので、ひとつテストをする。
砂糖とか塩を入れる箱って台所に置くじゃないですか。ああいうの、上から掬っては上から足すから、下の方に古いのが溜まりますよね。それを回避する道具を発明したい。その過程で考えたことを全部記していき、最後に見返す。これによって、思考の言語化能力と思考過程の記憶力を鍛える。
では、よーいスタート。
まずなんで下から足さないで上から足すかというと重力が存在するから。重力で上から下にものを入れることでそこに溜まっていく。これが逆なら、箱開けた途端中のものが溢れて来ちゃう。よって、下から上に入れるという方法はとりあえず考えない。
では、横から下に入れるという方法はどうか。そもそも砂糖や塩を横方向に移動させる技術が思いつかない。風を送るにしたって水で流すにしたってめんどい。滑り台みたいなのを用意するというのはありかもしれない。結局それは、上から横向きに入れてるので、上から入れるのはやっぱ変わらなさそう。それが一番楽だし。
じゃ、滑り台は上手く行くのか?話の流れだと、滑り台で上から入れた砂糖や塩を底に吐き出させるというのが考えられる。でもこれだとすぐ詰まって、滑り台に溜まっていく。なんとか底のものを箱の上に浮上させられないか。方法はいくつかあるけど結局外からのエネルギーが必要。重力に逆らうので。手間はかかるけど、たぶん可能。
エネルギー?ものが落ちるときにエネルギーが発生するじゃありませぬか。位置エネルギーって言うんですけど。つまり、勢いを利用して下の方のものを上に上げられないか、という問題に変わる。まずどうやってエネルギーを変換するかだけども、歯車を回して仕組みを作動させるというのは面白そう。でもすぐ壊れそう。保留。重さを利用してシーソーみたいなのを持ち上げる、というもある。これは使えるかもしれない。
シーソーを用意する。片方の皿には粉が落ちる場所がある。で、それを使い続けるともう片方の皿に移動する。粉が落ちるときに、その移動した粉の皿が跳ねて、中身が上に登る。そしてまた戻る。この構造を再現できればゲームクリアだ。考えてみよう。
3 minute after
考えた。鹿威しってあるでしょう。寺にありそうでない、水で一定時間ごとにカコーンってなるやつ。あれ小学二年生で作ったんですが、仕組みを自力で見つけたときはたまげましたね。なんで竹が使われているのかまで分かっちゃった。皆さんはとっくに知ってるのかな。ヒントは竹です。さあこれは位置エネルギーを使って音を出すというエネルギー変換を行っている物体なのですが、こいつを魔改造すれば目的のものが作れそうです。構造を簡単に説明します。簡単に説明できるといいな。
まず軸に通した円筒を用意します。とりあえず右に傾けておきます。ここに左の穴から粉を入れると、粉は右に落ちますね。そしてあるところで左に傾くとします。鹿威しならここでカコーンと音がなってますね。もう一ついうと、鹿威しでこれをやると構造上そもそも粉が右に溜まらないのですが、まあそこはバランスを調整するとしましょう。で、軸の少し右に穴を開けまして、傾いたときのみにこっから少し粉が出てくるとします。
ん?左が重いのに右から粉を出しちゃだめじゃないか!ということで、穴は左に開けましょう。粉はそこから出しましょう。これで、左が右より軽くなります。普通に考えると、右の粉が左に落ちてきそうですが、なんとかしましょう。
なんとかなるか?これじゃあ、右の粉は永遠に出てきませんね。右端に穴を開けて、先に入れたものから順に出すしかない。あれ、この構造って…
給水器みたく、一番下の水が流れてくる仕組みでええやん。だからさっきの鹿威しでいうと、カコーンとか全く必要なくて、もう基本の状態に固定しちゃっていいです。中身ぶち抜いて、下の方から水が流れてくるようにすればいいです。これを、好きなときに出したいだけ出せる状態、とできれば良かったんですね。ただまあ注ぐ容器がコップならともかく、基本匙なんだから複雑です。普通は掬うという動作が行えますが、これだとできない。シュガーがこぼれちゃう。今まで無意識に上方向から取ることだけを考えてのはこういう理由があったんですね。んじゃあこっちを考えてみましょう。さっきよりは楽なはず。
考えました(途中スプーンベルトコンベアーとか考えてたのはないしょ)(ないしょの予測変換出ない)。数字の9あるでしょう。アレの上から注いで、下から掬えば簡単です。ああ、でもこの字体だと伝わらないな。えーと。
己←これですこれ。こういう形で、上から注ぐと下の方に溜まりますよね。それを、真ん中に匙突っ込んで、真ん中の上(伝われ)から掬えば解決です。これなら、あとは溢れない工夫さえできれば、無限に位置エネルギーが働いて、上に入れたものが下に進んで行き、やがて皆さんの口に運ばれて行くことでしょう。ま、その過程に位置エネルギーはなさそうですけどね。溢れない工夫なんて、弁でもなんでも作ればいいでしょう。そこは考えるとこじゃない。
はい、ということで、当初の予想より遥かに単純な構造になってしまいました。こんなの発明どころか、中世の人が使ってそうなもんですけど、まあ気にしない。では一旦ここまでの文章を振り返ってみます。
振り返り中…
下に溜まったものは上に持ち上げないと掬えない、という固定観念に囚われていましたね。だから上に持ち上げる方法ばかり考えてしまった。掬う方法もあらかじめ検討していれば、もう少し真っ直ぐ答えに辿り着いたかもしれません。いや、それでもたぶん「己」型は思いつかなかったと思うなあ。なぜ思いついたのかな?おそらく、ただの箱に、頭に残ってた滑り台が合体して、R←こんな感じのものができたところから進んだ記憶があります。
最後に、こんな道具ないか調べて見ましょう。
驚いたなあ、なかったよ。一旦中のものを外に出す、というライフハックっぽい普通の情報しか出てこなかったよ。まあ、常に調味料の一部が外に出てるとか嫌だもんね。もちろん自分の検索能力がカスなだけの可能性もあるけど。でも衛生問題は蓋すれば良さそう。あと詰め替え洗剤とかには適用できないねこれ。
詰め替え洗剤?液体石鹸とかは、下のものから消費されていくね。うわ気づかなかったなあ。まあ、調味料をこの形式にするわけには行かないし、己型のオリジナリティーは保たれているでしょう。
じゃ、長くなりましたが(すみませんね)、最後は己型がまだ発明されてないことを祈って、考えを特許問題あたりの緩やかなところに落として終わりますか。それでは〜。