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ボーカルMIXしてみての自分的発見

レコーディングとMIXしてみて

レコーディングでボーカルのミックスをしてみて、新たに発見したことがいくつかあり、忘れないようにメモ。

素材が99%

生歌が大切。なによりも歌。素材。
歌は「録ってからあとで何とか」がなかなか通用しない(ピッチは修正できるが)
なので演奏としての歌唱をしっかりと練り込む必要がある
優しく歌うのかガナるのか、滑らかにうたうのかエッジを立てるのか、などなど
歌い方と歌詞を身体に馴染ませておくこと。

マイク、マイクプリアンプの選択については自分は複数を試せるような環境ではないので不明。
ただオーディオインターフェース付属のマイクプリよりも単体の良いマイクプリは使った方が良いとは自信を持って言えます。

良いマイクプリ同士の違いがどの程度あるかは経験ないので不明。マイクの違いよりもマイクプリの違いの方が雰囲気に影響しそうな気はする。

メロダインあれこれ

メロダインである。
ピッチ修正ソフトとして有名なメロダインだけどピッチを修正するだけではなく、ボリュームやタイミングもかなり高精度で修正可能。


メロダイン様

自分は今まではピッチ修正のみで使用してましたが、音量調整にかなり使えることを発見。

音量調整するときに、通常はフェーダで書くことになるとおもうのですが、フェーダーでは時間軸に沿って上げ下げを書くことになるが、メロダインだと音程ごとに音量調節することができるのでフェーダーを書くのとは違って音程単位(音符単位)での調節ができます。これがかなり便利。

音ごとに出やすい音、引っ込みやすい音がある、「か」や「た」は出やすいし「む」とか「ん」は音量が出ずらい、そんな音符ごとの凸凹をある程度大まかに調整してから次の段階進むと、コンプにしろ、EQにしろとても処理がしやすいと言うことを発見しました。

偉大なりメロダイン

(そういうところもボーカルの技術なのでしょうが自分はそのレベルにはとてもとてもなので。)

コンプレッサー

コンプレッサーはオプトコンプと1176を同時にかけています。これもいろいろ調べた結果、試しつつこういうやり方にしてます。

オプトコンプと1176どっち先にかけるかは人それぞれのようですが、自分はオプトコンプを先にするのが好き。
最初にかけたコンプの特徴がよく出る気がしてます。なんとなく。

コンプのかけぐあいですが、オプトコンプはしっかりめ、1176は頭だけを少しかすめるようなイメージでかけてます。

この辺りはいろいろ試行錯誤中。

ミドルはいじらない

今まではボーカルのイコライザーはミドルとかもよくいじってたんですけど
いろいろ調べたりして、ミドルはいじらないと言う記述がありまして
曰く「ミドルはボーカルの個性だからいじるな」と。
実際wavesのボーカル専用プラグインのパラメーターとかを見るとイコライザーはtreble, bassのみでミドルをいじるプラグインは無かったです。
なのでミドルはいじらずにやってみたら、これはこれで充分だなあと。

ミドルのキャラクターを変えたいって言う時は歌で変えろというのは確かにそうだなあ(しみじみ)と、楽器を持ち変えるように人を変えるのは難しいですが。

むわっとした感じとか暖かさとかが欲しければBassをあげる。
シズル感とかざらっとした感じとかが欲しければTrebleをという感じで、いじいじしました。考えることが減って良い。

フェーダー

コンプをかけた後に最終的にフェーダーをどうするかですが、結局フェーダーは書いたほうがよかった。面倒くさいですが。

で、これはコンプを2度掛けして平になったところにフェーダーを書くと言う二度手間感。

どのようにフェーダーを書くかですがアタックの部分強めに残して、その後サスティーンの部分を少し抑えすると音量感というかボリュームというか歌は前に出ている感じでその後歌のうるささとというか飽和感を抑えられる気がしてます。

しかしこれなら薄めにコンプかけた方が良いのかも知れぬ。うーん。
この辺りはいろいろ試す価値があると思う。アタックとサスティーンは歌う人の領域でMIXで演奏者のやりたいことを変えるなと言う話もあり、うーん、それはまさにそう。
だけど、自分で歌って自分でいじってだとまあ、ありなのだろうか。
フェーダーを細かく書くのはだるいのでできればやりたくない。

まとめ

やはり歌をどういう風に歌ってっていうのが1番。
良い歌をスマホで録音した方が、悪い歌をこねこねするよりもきっと良い。
修正が難しい要素はしっかりと、デジタルノイズは修正が難しい。

などなど、今まで書いてきて思ったのは、自分がボーカルミックスでやろうとしていることの7割8割位がダイナミックスに関わることなんだなーと。
生音で聞いて人間の耳と脳が勝手にやってくれているコンプをいかにオーディオの狭いダイナミックレンジで再現するかっていうのが自分的なボーカルのミックスの難しさなんだなぁと思いました。

なむ。

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#DAW #ボーカル #MIX

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