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人生に事故物件という選択を(引っ越し第5話)

おはこんばんちわ!初めましての方は初めまして。そこらへんにいる地味な無職のおばさんです。1人暮らししてます。ナマポ受給者ではなく、会社員時代の貯金で細々と暮らしております。好きな魚料理はシメサバです。どうぞよろしく。今回も引っ越しの話の続きを書いて参ります。これまでのざっくり時系列としては、10月の2週目あたりに隣の老女が朝の8時台にルーティーンの片付けを日課のお出かけもせず連日する様になる。書類を破いたりゴミをゴミ袋に入れたりするガサゴソの作業音に悩まされる様になる。爆音では無いけど終始シャカシャカと耳障りなのだ。あるきっかけで老女の部屋がゴミ屋敷と知って慌てて不動産屋へ駆け込む。その不動産屋とも契約内容の件でトラブるも泣く泣く契約した物件へ引っ越したのであった。契約した日は11月1日(火)だが実際寝泊まりし出した11月5日(土)の夜からだった。物件の難点が浮き彫りになって再度ウジウジと悩み始める。

掃除しても取れない匂いと気になる音

前回のnoteで部屋の中が「中年男性がつける香水の香りがガッチリする」と書いた。ライム系をグッとこじらせた感じのストロークが深い香水の香りがするのだ。ダンディズム溢れる昭和のおっさんはいないのに匂う。窓をばりりと開け放ち、床だけでなく壁も隈なく水ピカを吹き付けた不織布で3日間通ってせっせと拭き掃除したのに完全には取れなかった。住んでいるうちに多少は慣れたし、薄れてきたが、外出から部屋に戻ってくるとスンと匂うのだ。鼻の奥が嫌がるのがわかる。物件は閑静な住宅街。人や車の通りはそこそこあるものの、深夜ともなれば、本当に静かだった。が、夜寝ていると『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド』と音がする。ボイラーのドドドドドドドドドド様なドドドドドドドドドド音がドドドドドドドドドドする。何だろう?布団にくるまりながら不快に感じた。音が気になって眠れない。翌朝、起きてベランダに出てみた。契約した部屋は1階なのだ。ちょっと変わった作りになっていて、ベランダのコンクリートの壁と前に立っている建物間に1メートルくらい間隔が空いていて、そこに日本庭園風なちょっとした庭が作られている。

こんな感じ

その庭の奥に竹で囲った何かがある。そこからドドドドとゴボゴボと音がする。気になって勝手に庭に登ってその囲いをのぞいてみたら貯水タンク(ヒラタタンク製)が設置してあった。昼間に内覧した時は何か水が流れる音がしてるなぁくらいだった。そうか、昼間は生活音にマスキングされてそこまで耳障りになると気がつかなかったのかと。※後にこれがウォーターハンマーと言う現象と知る。
他を知らないが排出?の筒が少し空いてるのが気になる。言葉で説明するのが難しいので画像を貼っておきます。↓

『ジョボボボボボボボ墓』なんで空いてるの?
『ジョボボボボボボボドドドド』なんで???どうして???

こんなに隙間空いてたら雨水入らなくない?この水が我々の部屋へ供給されているの?そう考えたら怖くて飲み水をペットボトルの水に切り替えた。

日の当たらない部屋と台所と私

1階、目の前に物件があると当たり前な話だが、日が当たらない。正確に書くと太陽が高く登る正午から15分程度、建物と建物の間の隙間から日が当たる。

一筋の光
わずか15分程度の日照時間。半日村どころの騒ぎではない。

それでも割と風通しは良く、朝に洗濯物を干せば夕方には厚手のタオルでもちゃんと乾いた。だが、布団を干してもひんやりと冷たいまま。切ない。11月6日(日)のアンニュイな午前に新しい部屋であれこれ考え事をしていた。不動産屋とトラブルになってもどうしても老女から離れたかったし、支払った初期費用、特に一年分の保証料は解約しても日払いで戻ってくるわけでは無いので1年は住もうと無理矢理自分を納得させて契約と引っ越しを推し進めてしまった事をぐるぐる頭の中で反芻させていた。キッチンも狭くて自炊もしづらく、レトルトかお惣菜かコンビニ飯が続いていた。なぜかトイレも大きい方を致すとお釣りが来る汚シュレットも完備。地味に嫌な感じ。隣のカップル(推定)の会話は薄い壁を通じて深夜2時まで続くのがAMラジオに混じって聞こえる北朝鮮の放送の様ニダ。押入れの2段目からは何と言うかタバコとコーヒーの匂いが腐った匂いがむうんとする。廊下は換気する窓がないので場所によってはこてっちゃんの様な匂い、甘ったるい芳香剤の匂いもしてやや不快。今後の人生、お金と健康どちらが大切だろうか?と自分に問い続ける。もしもーし、あなたの人生それでいいんですか?

ミニマリストのブログ

新しい部屋に引っ越す前に少し調べ物をネットでしていた。あるミニマリストがURの事故物件を転々と引っ越していたのを思い出した。そういや、URの事故物件ってどうやって知るのだろうと思いつき『UR 事故物件』で調べてみた。ヒットしたのは『特別募集住宅一覧』のページだった。上品なものの例えだなと思いつつページを開いた。契約内容は基本1年間家賃が半額。その後は元の家賃になると言うもの。なるほどと思った。あのミニマリストはこの制度を利用して転々としていたのか。持ち物も少ないから、自力で簡単に引っ越しできるしな。裏山C〜などと思っていたのが11月5日(土)の退去日だった。

行くぜ!内覧!

あー、どうしよう。引っ越ししたばかりなのに、もう引っ越ししたい。前の部屋が老女さえいなければ、作りは古いが部屋も広く日光もやたらめったら当たって布団も干せたのに。あー、引っ越ししたい。どうしよう?引っ越ししたい。なんとなく最寄りのURのショップの営業時間を確かめると、ぬな?日曜も営業しとるやんけ。内覧行っちゃう?ダメもとで電話してみれ。悪魔が耳元で囁く。と言う事で、レツゴー!電話。え?空いてる?やったー!と言う事で翌日の11月7日(月)の13時に予約を取って内覧行ってみた。

URと民間の違いをちょっとだけ教えて、あ・げ・る♡
◆内覧
民間 不動産会社の営業がアテンド
UR   鍵とスリッパと地図とメジャーが入った手提げ袋を渡され物件の行き方を説明され自力で物件に行く
◆退去 
民間 貸主の代理人と立ち合い。査定後に鍵返却で退去。
UR   鍵返却後、URの担当者が査定後、敷金から妥当な金額が引かれて返ってくる。

さて、気を取り直して物件を内覧の儀。ヒャッハー!ベランダ南向きで日当たり良好!作り付けの収納完備!部屋、1人暮らしには広過ぎンゴ!台所も風呂もリフォーム済みで超キレイ!URの修繕はペンキ塗り以外は割とまともなので、住宅設備は新し目な物をキチンと設置しており、基本的に人がまともな生活するのに困らない様な仕様になっている。それに基本的に保険などの押し売りはしてこない。ちな、引っ越し前の部屋もURだったので実感していた。これはもうURに頼るしかない。あと、甘利さん!これ読んでたらURにお金返してくれよな!
翌日、喜び勇んでハウスコムに退去届出しに行ったら、この世の終わりみたいに沈んだ表情でワイに1階の部屋を進めたマネージャーが対応してくれた。この世が終わりそうなのはこっちだっちゅーの!!!

無職でもUR賃貸借りれるんですか?

答えは借りれます。家賃と敷金をまとめて年払いの先払いと本籍入りの住民票提出でおk。1番の心配事はそれでした。それをハウスコムの営業にクリアして貰えたと思ったから盲信してたとこある。本当に愚かだ。初期費用に20万円以上かかっている。でも切り替えてURに住む事を決めた。スタッフさんが家賃の事を気にかけて、契約日を提案してくれた。部屋を本申し込みすると2週間後には家賃が発生するからだ。仮申込してサクサク説明を受けて1時間後に解放。1週間後に本申込(予約制)。2週間後に営業センターで契約(予約制)。からの鍵を受け取りからの11月末日にめでたく入居の運びとなった。

事故物件に棲まう

なんちゅーマンションポエムや…。
暮らし始めて数日経つが特に問題はない。亡くなられた方も化けて出て来てない。隣や周辺地域の騒音は想定内だし、ようやくWi-Fiも繋がって、ありがたくインターネッツを謳歌している。ツイ廃にはWi-Fiが無いと死を示す事になると改めて感じた。とりあえず私は元気です。


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