エンターテイメントと意思決定
みなさんこんにちは、ヘルスケア&フィットネスのお仕事や学びをサポートしている工藤です。
本日のテーマは「エンターテイメント」です。
私は2年前まで、バスケットボール・格闘技・音楽・お笑いのライブ会場へ頻繁に足を運んでいました。
昨今の感染予防や自粛要請が広まってからは、それらの開催が大幅に減少。
その中でも感染予防に配慮をしながら、少しずつ各所でのライブが再開されるようになりました。
バスケットボールの試合。
格闘技の試合。
元々あまり縁のない方も多いとは思いますが、ある一定数の人たちは、エンターテイメントから何らかのエネルギーをもらい、明日もまた頑張ろうと思えるような気持ちになっていたと思います。
私もその一人で、各種ライブの開催が無くなってからそのことを実感するようになりました。
数ヶ月に一度でも会場に足を運ぶことで元気になり、少しの間でも人生が豊かになるのです。
エンターテイメントのイベント開催を休止する際、よくこのようなメッセージが発信されていました。
「人の命とイベントとどちらが大切なのか」
ライブの部分が、「外食」など他の言葉に置き換えられることもあります。
もちろんこの問いかけに対しては、「人命が第一です」と答えるしかないと思います。
それはよくわかります。
しかし、そこで思考停止をしてしまうと、あらゆる行動が制限されることになってしまいます。
客観的に見たリスクがどのくらいあるのか。
そのリスクを考慮した上で、イベント開催の判断をどうするのか。
0か100かだけではなく、腹落ち感のある意思決定が必要なのだと思います。
この点はビジネスの意思決定と似ています。
私は今ほど自粛要請が強まっていない頃に、ビルボードライブ東京で開催された音楽ライブを鑑賞しました。
開催者側は感染予防にできる限りの配慮をしていたと思います。
そのライブで主催者のアーティストはこう言っていました。
「今日ほどみなさんの拍手をありがたいと思ったことはないです」
観客は誰一人喋ることなく、声援を拍手に変えての90分間でした。
さらに、ライブ後に観客全員がまっすぐ帰宅する工夫として、当日24時まで限定で2時間の音声を配信。
「ライブ後に語り合いたい気持ちは分かるけれども、これを聞いて我慢してほしい」
主催者のそんな気持ちからの取り組みでした。
人が生きる上での優先順位は間違いなくあります。
しかしその必須事項を満たすだけで人が豊かになるわけではない。
それもまた事実だと思います。