Elmarit 28mm f2.8 3rdを買った話①
この時期になると思い出す、銀座松屋の「中古カメラ市」で初めて買ったライカのレンズ。
まだ現役で使っているOlympusのOMD-EM1markⅡ。
使い慣れているので、触ってない期間が長くても操作はすぐ思い出す。
買ってしばらくは純正レンズやフォクトレンダーのレンズで撮影していたんだけど、みんな大好き「○○○カメラ」(ないしょ。)に勤めている写真仲間のUがやたらLeicaの話をするので、いつかはレンズをよしんばボディを買ってやろうと思っていた。
※この後値段を調べてボディは腰が引けた、がおいおい買う事になろうとは(笑
で、数年前のカメラ市に上記のUと一緒に行った。
銀座街ブラスナップのついでに冷やかしで見て回るつもりだったんだけど、ふと思った。「レンズの鑑定をやってるヤツがいるんだから、どんなもんか見てくれるし勉強にもなる。それにいつか、と思っていたんだからライカのレンズ買って帰ろう。」
買うレンズの候補はm4/3で使う都合上「広角」側のレンズに決めた。標準域で収まるようなレンズとなると、21mm・24mm・28mm・ちょっとはみ出して35mmか。
「どのレンズも高いなぁ。」
思わず口に出ていたみたいで、ケースの向こうのとある店の店員さんと目が合うと
「これならいかがですか?ライカの中じゃお手頃ですよ。」
と出してきたのが
「Elmarit(エルマリート) 28mm f2.8 3rd」
だった。
お値段十万円台中盤である。十分するやんか。
ひとしきり説明を受けているところにUがやってきた。
すっと手に取ると、仕事の手つきと目つきでレンズを見ていく。
「うちで買い取るなら良品ですね。カメラ市で買うなら値段的にありなんじゃないですかね。」
言い終わったUがレンズを置いたところで、
「買います!」
と言っていた。
そして僕は少し後悔する。。。
m4/3で撮ってみるとどれも普通なのである。いや、本当に普通。
びっくりするぐらい普通過ぎて、しばらく使って防湿庫の中で眠ってもらった。
エルマリートを買ってよかったと思うのは、数年後にM10Mを買った時になるとは知る由もなく、これ買わずにフォクトレンダーのF0.95シリーズ買えば良かったなと思う僕であった。
つづく