千年の空虚と幸せの1000ピースパズル
「昔々、血の繋がりの無い兄弟が居ました。兄弟は幸せに生涯を過ごしました。」なんて物語を幾度望んだだろう
いつも夢に見るストーリーは「皆んな一緒に」なんだ
欠けたパズルのピースはいつ埋まる?
埋まるは敵意、愛憎、絶望ばかりだ。
要らない、違うものはがり空虚に流れるんだ。あれも、これも違うんだよこれじゃ、これじゃない
違う、違う、どうして見つからないんだ?
どうして埋まらないのだろう?
どれだけ心が死んだ?大切なもの程壊れゆくのは何故?
何故幸せは許されないんだろう
「幸せ」なんて言葉より「苦痛」の方が似合うのさ人生は
辛い苦痛より失う事が一番の地獄と想う僕は可笑しいかな
どうして?どうして?
残酷なのに美しく感じるのだろう?
放たれて憑かれて執拗に僕を望むのは何故?望むものより望まぬものが多い人生
表面だけ見て裏面は見ずに何様なんだお前は。
正しく在れど誤りとさせる世界。幾ら声を上げと叫べと素通り。無視されたSOS、届きやしないさ受信してもSOSを知らないふり。救い救われず見殺しにする人々。
ああ、それならさいっそ一層愛憎の全てを僕の心臓に突き立ててくれたら楽なのにな
石を投げて投げられてばかりさ僕は
人生は投げ返したらソイツと同等なんだって教わりました。
それじゃあどうしろって言うんだ
このまま死んでいけばいいのか?
ならいっそ、いっそ
殺してしまってよ。
1000年の月日が経てども何故距離は
体はあるんだろうな
距離は悲しみを孤独を作り
体は差別の対象を産み出す
こんなもんが何の役に立つ?
ああ、そうだな愚問だったな
貴方はこう言うんだろう?
「体も距離も、抱えて生きろ」ってさ。
「今日日、この世にとある離れ離れになった兄弟が居ました。生き別れになってしまったけれど、大きな大舞台で1000年の時を経てようやく逢う事が出来ました。その兄弟は今も尚大切な者の為に戦い続けているのでした。」
ーendー
「千年の虚しさ、1000ピースの幸せ」