なんか言いたい台詞
ふと思い出したのだが、
小さい頃母親と歩いていて、飛行機が頭上を通ると、母親は、
「飛行機があんなに近いなぁ!」という台詞を放つことが多かった。
関空や伊丹空港から出発したのか、戻って来たのか、地元から少し離れた場所では、飛行機が空に大きく見えることが多々あった。
その時、母親は必ず、飛行機が大きく見える、ということを僕たち兄弟に伝えていた。
大人だから、飛行機がデカいことは承知の上だし、僕たちのリアクションがものすごく良かったわけでもないと思う。
きっと彼女にとって、飛行機が大きく見える、という台詞は、口に出したい台詞だったのだろうな、と今になったら思う。なんか、人に伝えたい感動なのだろうな、と。
空があまりにも青いと、いくつになっても、いい天気ですね、と言いたくなる。
日常の感動こそ、身近な人に知ってほしい。そういうものなのかもしれない。
ちなみに今の僕の、そういうセリフは、
●豚バラ焼いた後、フライパン洗わなかったら、フライパンえらいことなるね
●歯ブラシの買い替え時って、いつも逃す気がするね
●こんなところ、つることあるんや
です。