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Netflix【ウェンズデー】

ようやく「ウェンズデー」を観た。

奇才ティム・バートンが送る、ホラー・スリラー・ゴシック・ファンタジー満載の連続ドラマ。ネットフリックスで絶賛放映中である。いまさらあらすじを書くなんて愚行はしないが、いや結局するのだ生きているだけで愚行という名誉を背負っている男だから。毎度毎度たちが悪いとあきらめてください。

かの有名なお化け一家「アダムス・ファミリー」の長女であるウェンズデーにスポットを当てたスピンオフ作品。主人公ウェンズデーは、頭脳明晰でダークな思想の持主。暗闇と拷問と実験と恐怖を笑顔を浮かべずに「楽しい」と感じるような冷徹な女の子。人から干渉されることを好まず、人と交わることをしない、偏見や孤独こそ愛すべきアイデンティティと捉えることができる精神の持ち主。それゆえにいわゆる”普通”の学校では馴染めずに、両親の母校である奇妙な学校へと編入させられることになった。そこは世間から「のけ者」とされる奇妙な生徒が集まっていた。ヴァンパイア、セイレーン、ゴーゴン、人狼、サイキックなど、この奇妙な「のけ者」たちが集まる学園内で、ある事件を通してウェンズデーは様々な経験をしていくことになる―
引用:1号の私的ドラマ指摘素敵マガジン1月新春特別号より―

良き

全体的には非常に面白い作品となっている。
暗くダークなドラマかと思いきや、ちゃんと青春群像劇的な要素も含んでおり、一人の少女とその仲間たちの成長と恋愛を描いた作品であるともいえよう。これは構想段階から数シーズン続くように企画が練られていたはずだ。総評としてはルームメートの人狼役の子がとんでもなくキュートだ。多分、今世紀は彼女を超える存在は出てこないであろう。それはさておき、監督が監督だから、最初から期待感しかなかった。

ティム・バートンといえば、シザーハンズ、ナイトメア・ビフォア・クリスマス、コープスブライド、チャーリーとチョコレート工場、スリーピーホロウ、アリスインワンダーランド…などなど、数えきれないほどのダークファンタジーの名作を生み出す奇才クリエイター
数少ない私が尊敬する人物の1人。

ティーン向けという声もありますが
ある年齢になるとまた別で、親の立場として
我が子の成長を見守っているような気になります。

厨二病絶賛爆発中のゴシックガールは微笑ましいが
ティーン代表みたいな人狼の娘は描写がリアルすぎて
つい自分の娘に重ねてしまいがちだ
(可愛さでは負けていないと思う親心含む)

非日常に日常を重ねてリアリティを出し
日常に非日常を挟んでファンタジーでまとめる。
ティムバートンの世界観を見事な映像で表現していた。
視聴後は黒タバコを吸った後のように
重く甘く濃厚で絡みつく至高の後味を感じる。


ところで私がタバコを止めている間に
ジタンとゴロワーズが終売となったらしい
黒タバコを吸えない今、ティム・バートンだけが
私に濃密な時間を与えてくれるのだろうか




さて、マーズアタックでも見るか.…



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