ゴーイング・ファー・アウェイ
近くに観光地があったりする。
気軽に出かけられる距離というのは、自分では意外と行く機会が少ない。いつでも行くことができるから、結局いつも行かないで終わってしまう。
でも、そのままでいいのだろうか。もしかしてこのまま地元のことをよく知らずに年を取り、背は曲がり、膝は崩壊し、その昔、人であったであろう醜い肉塊となって朽ち果てていくのではないかと考えると、途端に恐ろしくなってしまった。いやそれは観光に関係なく普通に恐ろしい。
そこで今回は、地元の観光名所を使ってこんな企画にチャレンジ
題して
老後の旅行の予行をやろう
旅行先で長年連れ添ったジジイとババアが罵りあいを始めていたらそれはそれで面白いのだけれど、今後はそれを眺めている傍観者ではなく、自分自身が当事者となってくるわけなので予行練習は必要じゃないかと考える。もちろん、ディスり合いの練習ではなくて、観光名所を訪れた微笑ましい老夫婦の練習だ。
二人とも休みだが、他にやることが沢山あって、お出かけなんてしている場合じゃない。しかし、人というのはいつ死ぬかわからない厄介な生物だし、進化論から紐解く猫と人との優しい関係、古代人類は猫を王とした高度な文明を築き上げたが一夜にして消えてしまったという都市伝説を作り上げた男の話をでっちあげて、何とか小言を回避しながら、ちょっとそこまで出かけることにした―
チュンチュンチュン♪
よく晴れた朝
車で小一時間。近いといっても小一時間。
勤勉な国民の皆様が「また一週間が始まる…」と憂鬱を抱えたままお仕事している横を「ウェッェェイイイェイwwww」とタガの外れた中年夫婦が目的地に向けて爆走。まだまだ日本は平和である。
目的地は、何かのついでに立ち寄るような場所にない、わざわざここを目掛けてこなければたどりつけない場所にある。そのせいで近くにあるのに普段は遊びに行かないのだ。有名な方が発信したとかで、なんでもパワースポットとしてスピ界隈で知られるようになり参拝される方も多いとか。
人が集まればそれだけ気も集まり、自ずとパワースポットと呼ばれるようになり、それでまた人が集まることによって、さらにパワーが高まるという構造は、実は心霊スポットによく似ているんじゃないかと不謹慎なことを書いてしまうくらい配慮が足りないnoteなので、フォローするのはやめたほうがいい。
午前中のうちにたどり着けたのは良い。
一日24時間だったはずが、ここ近年、実際には18時間くらいしかないことが脳内会議にて定説となっている。この件は学会でも議論を呼んだそうだが、加齢による体感時間の違いはすでに証明されているとして、最終的に場内はあきらめモードで異論を唱える力が残っている者などいなかったという。
さて、実際のお出かけの様子だが記事が長くなってしまうので、次回の機会にするとしよう。気軽に読めるのがnoteの良いところなのだから。