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令和6年10月22日(火)のあたりさわりないエッセイ日記

今年も10月1日から31日まで毎日エッセイ日記を書くことにしました。



本日のテーマ
しんどい患者


その①
 あまり公言はできないけど、わたしには苦手な患者さんがいます。病的に多弁な人です。エネルギーを吸い取られそうになります。 
 そういう人は、元気いっぱいで本人は幸せそうですけれどもね……何を聞いても無言な人よりも、正直しんどいです。
 でも周期があって、ある時は別人のように身なりも構わなくて、気分が落ち込んでいます。普段から気分を落ち込ませている人よりも、対応に苦慮してこれまたしんどくなります。
 薬を説明する薬剤師が言うべきことではないですが、もし世の中が全員こういう人ばかりだと、どんな世界になるだろうと考えてしまいます。

その②

 あまり公言できないけど、患者ご本人よりも、家族にしんどい人がいます。いわば患者のためと称して、薬がすぐにできないといってこちらに怒鳴ってきたりします。普段はテレビの出す音以外は静かな薬局内で、大声を出すということはどういうことかわかりますか。
 他の患者が怖がる行為は間違いなくクレーマーです。ですが、言う通りにするわけにはいきません。一応順番がありますので、とお断りする。すると逆上してくる。
 幸い、わたしはそこまでの人にあたったことはないですが、先輩薬剤師にその手の人に人格まで否定されました。その家族さんが患者を病気にさせたとまるわかりです。クレーマーは、自分を怒らせたものはなにをしてもいいのだという感覚です。患者ご本人は黙ってじっとしているのが大半です。


その③
 あまり公言できないけど、虐待を疑われる患者さん。年齢などはあえて伏せます。なぜ外来受診のまま家に帰すのかというケースに遭遇したこともあり、忘れられない。薬局内で倒れられて、さすがに病院に連絡しました。顔見知りの看護師さんが来てくれたので、僭越ですが入院させた方がいいって言いました。(入院になりました)
 病院に言わず、調剤薬局で虐待されている、もしくは家族が虐待されていると告げるケースもたまにあります。なんら権限のない薬剤師に相談する人は間違いなくケアマネや公的な福祉機関とうまくいっていません。たいてい本人に問題があるケースで自業自得なのですが、みんな冷たいよと言う。わたしも冷たいですが笑顔で「お薬の話」 はきちんとします。仕事はします。関係者はわかっていただけると思います。

 どの職業もそうだと思いますが、いろいろあります。キリがないので、また。


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 本日の創作

「うそつきあやちゃん」
 
 
 

小さな家に住んでいたあやちゃん

同じ年で私の友達やった

あやちゃんは、本当ならばお姫様らしい

本当の家はよそにあって宮殿みたいな家らしい

本当はすごいのよ、それが口ぐせ

うそをつくのでみんなは信用しない

だからうそつきあやちゃんといわれてた



あやちゃんにはお姉ちゃんがいた

お姉ちゃんは「妊娠したから結婚したい」と小さい家を出た

だけどうそつきあやちゃんのお姉さんもうそつき

妊娠したことはうそやった

うそつきあやちゃんのお姉さんもうそをつく

彼女のうそを信じた彼女の旦那さんは怒りました

それで彼女は殺されました

うそつきあやちゃんは誰にも何も言わないでどこかに引っ越しました

だからあれからどうなったのかは誰も知りません


小説家になろう/
ふじたごうらこ

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ふじたごうらこ
ありがとうございます。