戦国時代の自動操縦 (バレエショートショート)
愛野藍は、休みを利用して各地のバレエコンクールに参加する。が、どこへ行っても同じ人に会う。その名も舞野舞。いつも接戦になる。藍が1位なら舞は2位。藍が銀賞なら舞は金賞。コンクールの曲でもかぶることが多い。身長も体重も年齢も一緒、踊りのタイプも酷似。
…どんぐりの背比べになるのだろうか…
藍と舞、どちらが上か下馬評まで出てくると、まるで自動操縦で険悪さを養成されているかのようだ。
ある時藍は決心して楽屋で化粧をしている舞に笑顔でお茶をどうぞと差し上げた。舞もまた同じことを考えていたらしくお茶のボトルを余分に持っていた。中身は紅茶だった。話してみると好きなお菓子やジュースの銘柄まで一緒だった。好きな曲や好きなヴァリエーションも一緒で驚きあう。
いつか舞台で一緒に踊ろうよ。海と真珠がいいね
藍と舞はそう約束して握手をかわす。自動的に増幅される険悪さよりも友情をはぐくみたい。それでいいと思う。
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たらはかにさまの企画に参加中です。
今週のお題は、戦国時代の自動操縦でした。
海と真珠は藤田が好きな演目です。
本当は男性も交えて3人で踊る(パ・ド・トロワ)ものですが、
女性2人でも十分見ごたえがあります。
下記の画像はいくつかのペアをだしています。衣装や振付が微妙に違うので見比べるのも楽しいです。
上記動画はプロですが、下記のように小学生の発表会でも踊れます。かわいいですよ!!
ありがとうございます。