令和5年10月14日(土)の あたりさわりない薬剤師日記
※令和5年 クリエイターフェスに参加※ 10月1日から31日まで毎日薬剤師日記を書く。
日記を書き始めてもう2週間たった。
わたしは非常勤なので、土曜日出勤はない。が、土曜日出勤の常勤薬剤師がいる。だって門前の病院が休みだからって患者が休みとは限らない。近隣の開業医は土曜日の午前は診察しているので処方箋を持ってきたりする。でもいわゆる時間がかかるものではなく、歯科や整形外科などの簡単な処方が多い。でも時には土日の当番薬局が薬の在庫がないから、患者をそちらに向かわせましたと電話がかかってきたり、施設から緊急処方がきたり、在庫ゼロの薬の処方がきたりする。
非常勤のわたしが、月曜日に出てきたら土曜日もしくは休日出勤の担当薬剤師がひどい目にあった話を聞かせてくれる。勤務時間が終わっても薬の配達が終わらなくて、子どもが待っているのにと泣きそうになったり……。先々週にこんなことがあったと聞かせてくれた。
当番薬剤師は勤務後も、当番用携帯電話を持ち帰る。無事仕事が終わったと思って家でくつろいでいたら、契約している警備会社の人から、夜遅くに電話があった。
「こんばんは。職場のみなさん、帰宅されてますよね? 土曜日の夜なのに、薬局の部屋全部に電気がついています。それで念のために連絡させてもらいました」
忙しすぎてカギをかけ忘れて帰宅した。えらいこっちゃと車を飛ばして戻ったら警備会社の人がわざわざ薬局の前で待機されていたそうだ。横には患者用の駐車場がある。そこにはペットボトル飲料の自動販売機が並んでいるので、若い子が夜更けにたむろしていたりする。何事もなくてよかったじゃないか。睡眠薬とか泥棒されたら事件になるから……本当によかった。
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