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karasuno4989
ドローンの課長 (バレエショートショート)
藍たちはいつものようにバレエレッスンに励んでいたが、レッスン場の天井にミニサイズのドローンが浮かんでいて大騒ぎになった。
先生はそれを見るなり「あなたでしょ」とレッスンを見学していた奨励さんを詰問するが無実だという。
「ならば井伊野か!」
踊っていた井伊野もあわてて首を振る。ともあれ、皆で協力してドローンを撃墜させた。
「どこかの痴漢だろうか」
藍がドローンに文字が書いてあるのに気づき読み上げた。
「商品名「ドローンの課長」気になる場所を監視いたします。まず試用してみて、お気に召したら10万円をご送金ください」
皆で首をかしげていると大先生が車いすを操作して現れた。
「驚かせてごめんね…監視するつもりではなく生徒の上達と孫娘の指導ぶりを眺めていたかったの…つま先や手先だけでも一緒に踊りたかった。でもレッスン場では迷惑になるかと思ってね。先に話しておけばよかったね」
90歳を超えた大先生はまだバレエをあきらめていなかったのだ。
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