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令和6年10月18日(金)のあたりさわりないエッセイ日記

今年も10月1日から31日まで毎日エッセイ日記を書くことにしました。



本日のテーマ
美人薬剤師について。
(前にも少しだけ触ったことのある話)

 いきなりですが。

 もしかしてあなたは、薬剤師なのに、同業者を容姿差別するの?
→ しません。
 美人薬剤師の定義は? 
→ 働く薬剤師は皆美人です。
ブス薬剤師との、その線引きは? 
→ 線引きなんてありません。
美人以外の薬剤師はどうなるの? 
→ どうもしません。
男性薬剤師は? 
→ いや、あの……




 ……美人薬剤師の単語一つで、不快を感じないでいただけたら幸いです。そういう話ではないのです。

 わたしが書きたい話は、お気に入りの美人薬剤師が異動してしまった~ぼくちゃん、さみしいよう……あの人から薬を受け取らないと薬を飲みたくないよう……という患者。

 そういう追っかけがいます……数こそ少ないけれど、お気に入りの薬剤師に忠義を尽くす。
 推しの薬剤師の異動先の薬局まで薬を受け取りに行く現象。いろいろな調剤薬局にいたので、そういう患者がいらっしゃるのを知っている。100%男性患者で、定期的に服薬しないといけない持病あり。

 初めての処方箋持ち込みには、いろいろな聞き取りがあります。病歴、薬歴、アレルギー歴など。その時に患者から「〇〇さんはここにいますか」 と先に質問してくる。
「〇〇さんの前の職場の△△薬局からお世話になっていたものです」

 その〇〇さんが「今日は出張でいない」 ため、他の薬剤師が交付窓口に出てくると、がっかりするのを隠さない。
 この場合、〇〇さんでない薬剤師にとって「遠路はるばる薬をもらいに来たのにごめんなさい」 気分でやりにくい。
 でも気分を切り替えて、まず〇〇でないことを謝ってから、薬の話をする。少なくとも〇〇さんよりていねいに。
 せっかく来てくれたので、〇〇さんと同じぐらい推しとまでは行かないけれど〇〇さんがいなくても、ここの薬局はいいところと思ってほしいから。

 どうせ同じ薬をもらうなら遠いところにいる〇〇さんからもらいたい
↓ ↓ ↓
 どうせ同じ薬をもらうなら遠いけど、(わたしの勤務先である)ここの薬局が良い
↓ ↓ ↓
 前に世話になった家の近くの△△薬局よりは良い

 要は△△薬局より、ここが良いと思ってほしいわけです。でも、薬剤師に推しを創る人は純粋で一途なおじいさんが多い印象です。結婚詐欺にあいやすそうな感じです。彼らに幸あれ。


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本日の結婚話


「私の婚姻」

新しい薄桃色のロングドレス。給料一ヶ月分だが迷わずそれを買う。それを鈴呼(すずこ)自身の日常着にする。鈴呼は食パンの耳と水道水で生きる。そう……日中の鈴呼はパン屋の販売員。プライベートでは髪をゆい薄化粧をして王女のつもりで過ごす。豆柴ケンが執事、小鳥のピイが兵隊。画用紙と画材道具と鈴呼の作品が国民。

 ある日、鈴呼の国に花束を抱えた男性が来た。勤務先の常連だ。彼は鈴呼の笑顔と仕草で王女だと見破っていた。彼も本当は一国一城の主だった。鈴呼は警戒心を解き、お互いの国を自慢し、歴史や風習、四季を語り合う。

 今度はぜひ我が国にご訪問をと公式に招待される。チワワのハナコと十姉妹が国民で観葉植物でいっぱいの美しい国だ。鈴呼は国賓として扱われ、時には二人で外遊する。もちろんお忍びで。花火や祭りを一緒に視察するのは楽しいものだ。鈴呼は王子との婚姻を決めた。国が統一され鈴呼たちと国民はより幸せになる。

小説家になろう/
ふじたごうらこ



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ふじたごうらこ
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