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8番出口 感想・考察

1ジャンルを築いたゲーム、8番出口をプレイしました。
感想書きます。

8番出口の体験


今までプレイしたことの無い体験が得られました。
同じ部屋を繰り返して異変を見つけるという遊び・体験は他のゲームにもありそうですが、その部分に特化したゲームは今までに無かったように思います。遊びのコンセプトを1つに絞ると分かりやすくて良いですね。インディーならではの作り方です。

1つの遊びに特化する利点


企業が発売するようなゲームは複雑なものが多いです。色々な要素を組み合わせて複雑にすることで新しさや面白さ、奥深さなどを生み出すことができるからです。
恐らく、昔は複雑なゲームは少なかったのではないかと思います。時間が経ってハードの進化やゲームデザイナーのノウハウが蓄積されていくと共に、ゲームも複雑なものになってきたのかと思います。

その流れから、現代では「1つの遊びを楽しむ」というシンプルなゲームは少ないように思えます。ユーザー側から見ても、そういったゲームを企業に求めている人は少ないのではないでしょうか。

これは逆に言えば、現代の多くのプレイヤーが「1つの遊びを楽しむ」という体験をしたことが無いということでもあります。つまり、1つの遊びに特化したシンプルなゲームはプレイヤーに新しい体験を与えられる可能性を秘めているということです。

1つの遊びに特化したゲームの例

以下に例を挙げてみます(まだまだありそうですが…)。
どのゲームも、シンプル故に新しい体験を提供してきたゲームだと思います。

  • クッキークリッカー

  • 動物タワーバトル

  • Vampire Survivors(この中では少し複雑だが)

  • 8番出口


インディーゲームの強み


前述のとおり、企業にシンプルなゲームを求める人は少ないだろうというのが持論です。インディーゲームは企業との立場的な違いから、1つの遊びに特化したシンプルなゲームを作れるのが強みの1つであると思っています。(実際、上に挙げた例では全てのゲームがインディーゲームです。)


8番出口の感想

最後に感想です。つらつらと。
・天井のシミの異変だけ気付き辛いので直してほしい。もうちょいハッキリ目に見えるように。
・かなり酔った
・おじさんが通路を出ていくまでが制限時間なんじゃないかと勘違いしていて、ずっと急いで走り抜けていた
・ホラー要素が多くて気付いたときに毎回ゾッとした。良い体験。
・ポスターのお姉さんの顔がグリッヂみたいな表現になる異変が一番好き。
・もう少し世界観やストーリー性を見せられるような異変があると奥が深まると思った
・地味な異変と分かりやすい異変のバランスは良かったと思う。分かりやすい異変が来たときのラッキー感が体験に幅を持たせている。
・プレイ時間が短めに収まるのもいい所
・おじさんを歩かせているのは非常に良いポイントだと思った。自分と同じ人間がいて動いている。それだけでどこか安心するし、逆に怖さもある。動くものが視界に入ることで単調な体験になるのを少し軽減している。


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