続・「7日間ジャケ写チャレンジ」の話。

コロナで自宅自主中に回ってきた企画。

Legacy Recordings JPさんが、Facebooページでやっている企画「7日間ジャケ写チャレンジ」。自宅で好きな音楽を聴きながらのんびり過ごしましょう!ということで、好きなレコードやCDのジャケットを毎日1枚、7日間SNSに投稿します。

という音楽好きなら盛り上がる企画が自分の中で盛り上がっていたのだが、
たまにする音楽関連の投稿は見てくれる人がいるようなので好きな話を垂れ流してみる。

スペックを一応晒しておくと当方、かつて某大手レンタルショップで働いていたくらいには音楽と映画が好きです。
曲作ったりもしてたけど今は音楽はやってません。
けど最近リスナーとして音楽熱が再燃中…で自分の音楽観や性格形成に影響を与えたアルバムを振り返ってみた、という流れ。


音楽好きなら7枚に絞るなんて…とお思いでしょう。私もです。笑
けどinstagramでは無理やり7枚にした。
この回ではそれらとさらに惜しくも様々な理由で投稿には載せられなかったアルバムも紹介しよう。

実際に投稿していたのは上の通り、
1. Linkin Park/ Reanimation
2. CHAGE&ASKA/ NOT AT ALL
3. Fulfillingness' First Finale/ Stevie Wonder
4. FutureSex/LoveSounds/ Justin Timberlake
5. Timbaland/ Timbaland Presents Shock Value
6. Craig David/ Slicker Than Your Average
7.  Michael Jackson/ Number Ones

それぞれの選出理由は重複になるのでinstagramの方に譲って、
それ以外の方もリストアップしていっちゃおう⭐️


不可思議/wonderboy/ さよなら、
千綿ヒデノリ/ rule
Nine Inch Nails/ With Teeth
Donny Hathaway/ Live
Bob Marley/ Legend
Björk/ Greatest Hits
ライムスター/ ウワサの真相
Kanye West/ My Beautiful Dark Twisted Fantasy


不可思議/wonderboy/ さよなら、

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不可思議/wonderboy までが名前。どこから話していいやら、人懐こい笑顔の故人です。
日本語ラップも聴くようになってから出会ったアーティストで、若いのに小さな箱で精力的に活動していることを知り、
谷川俊太郎と仕事していたと衝撃を覚え、
新宿南口のあの場所で路上ライブしていたという見知りした場所に立っていたことにビックリしたのも、
彼が事故死してからだったと思う。
ガチのヒップホップとは異なりポエトリーリーディングが彼のスタイルなので、漢気ラップとは全く毛並みは違うのだけど、
針の穴に糸を通すような繊細な言葉選びで日常とファンタジーを切り取る彼の音楽はいつ聴いても生きる勇気をもらえる。
下北沢まで追悼ドキュメンタリー観に行ったのが懐かしい…


千綿ヒデノリ/ rule

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洋楽かぶれな自分に影響を与えた、珍しくJ-Popからの選出だがどこまで彼は世間に知られているのだろう。
小田和正がその声を大絶賛したという、伸びやかなその声質は高音でもブレることなく、強いメッセージ性は僕の心を奮え立たせる。
元々は学生時代に教えてもらったアーティストだが、別名のとあるグループで活動していた後のソロだとあとに知る。
金色のガッシュベルの主題歌「カサブタ」の作者と言えば少しは皆さんご存知だろうか。
正直すぎるほど正直な性格性が短命に終わってしまったのだろうか、しかし「逢えない夜を越えて」という美しいバラード、だけど僕は知りたいんだよというフレーズに今も考えさせられる「rule」は自分のポップセンスを磨いた素晴らしい楽曲。


Nine Inch Nails/ With Teeth

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一定の年代には多大な影響を与えた、インダストリアルロックの代名詞がNINだ。
一時期アニソン界でもデジタルロックが量産されていたがルーツを辿ると彼ら、もといフロントマンのTrent ReznorやMarilyn Mansonに行き当たるのだ。
ご多分に洩れず自分もLinkinから激しいオルタナを掘っていって彼らの音楽性の虜になったわけだが、やはり周りに共感してくれる人がおらず寂しい思いをしたものだったw
静寂と暴虐、あのDave Grohlがドラム叩いてたり、打ち込みとピアノ、エレキギターによる緩慢のバランス、ノイズに逆らうような時にキャッチーなメロは中毒性が高く、
代表曲は枚挙にいとまがないが、このアルバムからは「Only」「The Hand That Feeds」「Everyday Is Exactly The Same」あたりを聴いてもらって、堕ちて欲しい。


Donny Hathaway/ Live

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もはや言及不要の大名盤だが、探せば中古CDでも入手できるので当時は切ない思いをしたのを覚えている。
ブラック/ソウルに激ハマりする要因となった、Donnyの超絶フェイクテンコ盛りで、温みのある声の相乗効果がとにかくハンパじゃない。
歌手志望の方はこのアルバムで歌い方を参考に…(って真似できないかw)
白眉はカバーなのに代表曲になった彼の得意なナンバー「You've Got A Friend」だが、冒頭イントロの木漏れ日のような暖かいサウンドの電子ピアノから終わるまで飽きさせないのに、BGMとしても機能する稀有な作品。
このアルバムは死ぬほど語り尽くされてるので付け足す説明もないのだけど、やっぱり曲の弾き始め、叫び声に似た歓声が上がるところが彼のすごさを物語ってるよなぁと思う。
なんで自殺しちゃったんだろう。


Bob Marley/ Legend

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唯一のレゲエ枠、まぁベタで申し訳ない中かといってコレを挙げないわけにいかない、なんだろうな、、義務教育のような存在。
音楽好きなら避けては通れないボブさん、実は白人とのハーフだったり父親とは複雑な関係なので疎遠だったりと結構ムズカシイ出生の歴史があるんだけど、
そういうのを追いかけていくと段々彼の魅力がさらに増す結果となる一枚でもある。CMや映画で使われてるクラスの曲はこのアルバムでほとんど網羅できるはず。
学生時代、不条理なことや逆境で打ち克つ精神を自分に教えてくれたのはこの人だったかも。
世界遺産レベルの名盤。


Björk/ Greatest Hits

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なんか大きな画像で見たいジャケだよね(謎)
Lady GagaやSiaよりも前から奇抜なファッションに身を包んでいながら、ぱっと見東洋人ぽい童顔、実はかなりちっちゃいというギャップ、激烈シャウトと高い歌唱力、インダストリアルからテクノからオーケストラからジャズまでカバーできる社会風刺性の高い楽曲センス、
アイルランドの至宝そのもの。
「Hyperballad」という曲でファンになりました。
折角なのでその破壊力を皆様にも。珍しいシンプル衣装。
しかし司会がジョントラボルタ似だな。

生一発撮りででこの再現度とは恐れ入る…


ライムスター/ ウワサの真相

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今でも現役、J-Hiphop界のトップまで上り詰めた、2MC+1DJという編成の3人組(デビュー時は4人)である、面白い編成の人たちのブレイクしたアルバム。
確かな規則性でヒップホップが初めてでも取っつきやすく豊かな日本語のフレージングでの韻踏みが魅力の宇多丸さんと、
セクシー良い声で予測不可能な引き出しからダウナーなスローテンポもお手の物で中毒者を量産するカリスマMummy-Dさん。
この二人のラップをAmazon在庫買っというくらいのキャパとレコードチョイスで料理しちゃう影の立役者DJ JINさん、どのメンバーにもファンが付くのはひとえに彼らの努力を音楽に落とし込む実力の高さがあるからでしょうね。
どこかコミカルなのも彼らの持ち味「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」、
FOHのサビが印象的な「ウワサの真相」を友達に教えてもらって、当時の僕も開通しました(意味深)


Kanye West/ My Beautiful Dark Twisted Fantasy

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発言が時々イタイのが玉にキズですが、本格的にアメリカンヒップホップを聞く入り口になってくれたのがKanyeで、
Jay-Zバックアップ2作の後Daft Punkとのコラボを経て大失恋の問題作であり革命作を発表したのち、ミックステープでモリモリ曲を貯めてからの一枚。
ジャケットが何種類かあるので全部見て欲しくてこの画像をチョイスしました。
コンセプトが練りに練られて輪郭がはっきりしているのでこのアルバムの話題性は当時音楽界に広く伝播し、自分もヒップホップでこんなに物語を盛り込めるものかと脱帽した初めてのアルバムだったので忘れる事が出来ない大切な作品。
破壊衝動とその反動の内省的な世界観を「フェニックス女子と恋に落ちる」という謎設定になぞらえていながら、豪華なゲスト人全員がベストワークを披露し全く隙が無い構成。
まぁ徹頭徹尾男子って失恋からしか成長できないっていうかw
喪失感からの再生を謳った芸術性の高さって、今でもこれを抜くアルバムはなかなか出てないんじゃないかと。
あえて抽象的な表現ばかりにしたのは、とにかく聴いて欲しいから。これは一枚を通して聴く必要があるので一時間ほど時間をきちんととって臨んでくださいね。


当時少年だった僕を突き動かしたのは確かだけども、
果たして現代でどこまでこれらのアルバムがパワーを持ってるのかは若者の感性にもよるので楽しみな部分でもありつつ。
新しい音楽との出会いは人としての幅を豊かにするし、意外と外国人とのコミュニケーションツールになることもあったりして、
(知らない外国人とカラオケでOasisとLinkin歌ったら友達になれた経験があったのでw)

これからの時代でも有益な趣味になり得ると思うので、
気に入ったものが見つかったらこれ幸い。

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1Dozen
ビールと音楽とクリエイティブを中心に少し突っ込んだことをまとめるように心がけています。 サポートしていただけると心の励みになります。