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歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.77 怒っているけど、本当は寂しがり屋の彼の巻

おはようございます。

今朝の板橋の朝です。

久しぶりの朝日です。太陽の上り口がより左側にシフトしている感じ、わかりますよね?そう、同じ景色のようでも日々変化している。それが宇宙の法則らしいです。

昨日はその日々変化で、午前中は小雨模様で、前日は暑い中にて、15000歩超えの歩きを実践してしまっての体の疲労感と、さらに午前中の低気圧の、気圧の変動をもろに心の方にも影響してて、「今日はお地蔵さんに会いに行くのやめ~よ~っと」と構えていたのです。

それでちょっとのお買い物を近所で済ませるだけでいいや~と思っていたんですが、部屋を出た途端に、そよそよ~っと風が吹いて、私の頬を撫でてくれました。

「あ、散歩できそう」

って急激にテンションが上がってきて、

けど、歩きは、ちょっとな~と

違反かな?と思いつつ、どうしても購入したい本もあったので、(不要不急についての言い訳を述べ立てている次第)三田線に乗って、白山まで行きました。

マップどうぞ~~

そうなんです。前回の田端のお不動さんを描かせていただいてから、私の中でお不動さんブームが、「ブーン、ばしばし。いろんなお不動があるんじゃよ~。おいで~おいで~~~」って巻き起こっちゃったんです。

それで、田端のお不動さんの記事を書くために、グーグルマップで田端のお不動さん周辺をもう一度見まわしていたら「目赤不動尊」というマークがどきゅ~んと目に飛び込んできていたのでした。

「おいで~おいで~~~」

「う、う、呼んでくれているではないか?ちょうど、今日においても、こちら方面が吉方角ではないか?私を切に呼んでおるぞよ。なれば、行かねばなるまい・・・」と、気圧も高気圧に変動したのを体が知ってて、「いけ~」って脳も指令するし、馳せ参じたワケでござります。

じゃじゃじゃんじゃん。

本駒込一丁目付近は、お寺さんがたくさん並んでいて、寺前の言葉がそれぞれでおもしろい。

念ずると通じる!←はい!今日もコロナバイバイと
ガンちゃんバイバイと歩き地蔵の継続を念じにきました!!

まるい言葉で優しい顔で←はい!言葉は丸いか正直受け手の皆さんがどう感じてくださるかなのですが体は十分丸いでーす。顔も皆さんがどう感じていただくかなんですが、できるだけ眉間に皺寄せたくないなーと思ってまーす。

欲をおさえて己に克つ←すみません!この欲おさえるとか、本当に苦手ですぅー!どうしましょう!反省してます!許してちょんまげー!

と、看板を眺め、寺の中にお地蔵さんがいらっしゃるのを見受けると参拝っさせていただいた。

かなり大きな灯篭も気になるところだが、こちらのお地蔵さんの取材はのちにしっかりと向き合わさせていただくとして、先を急ぐ。

歩き歩き、気持ちいいな~と歩くと

目赤不動尊さんの門が・・・・

「わ~どんなお方なんでしょう?」

もともとは三重県のご出身で、赤目って言われていたのに、家光公に「目赤にせよ」って言われて、目赤になった・・・ふ~ん。家光公って洒落小僧だったんだね~。

悪を懲らしめる使者で剣を持ち、怒りに燃えた形相ながら、お不動さんの名で庶民に親しまれた。ほほほ~あ、今日たまたま赤いの着て歩いているから、看板が燃えてる風だね~うふふ。

何々?江戸五色不動???

赤 天台宗 南谷寺 文京区本駒込1丁目

黒 天台宗 龍谷寺 目黒区下目黒3丁目

青 天台宗 教学院 世田谷区太子堂4丁目

黄 天台宗 永久寺 台東区三ノ輪2丁目

  天台宗 最勝寺 江戸川区平井1丁目

白 真言宗 金乗院 豊島区高田2丁目

お~~お不動さんって元祖5レンジャーだったのか~~~。

び・つ・く・り~~~~~

いや~、面白い~~~。おもしろずぎる~~。やめられない~~~~。

しかも、黄色が、、二人!じゃんけんで、どっちにするか決められなかったのかな?奥深い~。わくわくする~~~。

と、さて、では一番はじめに、偶然ではありますが、5レンジャーの赤レンジャーの目赤不動尊さんに赤いトレーナーを着て、参拝させていただきましょう。

と、扉を開けると、ちょっと暗い感じだね~。

お、護摩焚きもしてくれるのね。

100円だそうだ。。。。。ではお願いしましょう。

お願いします。お願いことはもごもごのもごもごでもごもご、もごもごもご、も~~~も~~~もごもごです~~~。

ってお願いしたら、

びゅ~ん

「ね、呼んだ?」

「あ、呼んだ。呼んだ。お不動さんにお会いしたくって来たのよ~」

「あ、僕、君を呼んでたんだ」

「そうなの?」

「だってさ、、、、田端のお不動さんに最初に行っちゃうんだもん。僕の方がいっちゃ悪いけど、格式高いンダゼ~~ぇ~~~~~~。ぷんぷん」

「お、ぼ~って燃えてるし~~~。熱そう~大丈夫?」

「いや、大丈夫じゃない。熱い、あちあちあち、あちちちち~。だから怒るのは嫌なんだって、大日如来さんに言ったんだけどさ、大日さんは嫌われたくないから嫌われ役を僕に押し付けてさ~~~」

「ね~本当だね~。背中に火背負ってたら大変よね~」

「そうなんだよ~。本当に損な役回りさ・・・」

「あ、あと、本当は赤目不動さんだったんでしょ?けど、家光のみっちゃんが、目赤にせよって」

「そうそう、それも本当に僕の気持ち関係なく決めちゃって・・・ま、お陰様で僕も5レンジャーの仲間に入れたんだけどさ~」

「ほほほ~面白いね~。けど、私、目、赤いのかと思ってきたんだけど、赤くないのね~」

「はははは、ね~いい加減でしょ~。本当にね~困るよね~」

「ま、江戸時代って冗談がはびこってたっていうか、私は江戸の頃の話好きだわ~」

「僕もさ、江戸時代には流行してさ、ひっきりなしに江戸中のみんなが参拝しててたので、寂しくなかったんだけど、、、、今、あんまりは流行らないみたいで、ほとんど、来てくれない。来てくれるのはさ、shibuみたいな物好きくらいさ~」

「あら、けど護摩焚きのお願い結構あるじゃないの?」

「ま、昔はもう、一日、何千本ってあってさ、燃えがいもあったんだけど、、、近頃はそうでもないんだ~~」

「あ、私ね。目赤さんに、感謝しているんだ~」

「え、なんか感謝されることしてた?」

「うん、いままで、お地蔵さんを主体的に参拝して描いてきて、グレーの色鉛筆の減り方すごくって、他の色あんまり使って無かったのね。けど、今日、緑を使った。それも、私が持っている色鉛筆は思いのほか、緑にいろんな色があって、あ~こんな感じに表現できるかってわかったの~」

「あ~そっか~。知らず知らずにいいことしてた?僕」

「そ、している。だから、火背負って、あと、緑の体で具合よさげには見えないんだけど、そうやって人に、自分の体をはって、教えてくれているんだね~」

「そうなんだよ~。嬉しいな。本当の気持ち言ってくれた~。僕の役割を感じてくれたんだね~」

「うん」

「ずっとずっと、本当は寂しかったんだ」

「え、泣いてるの?」

「ぽろってきちゃった」

「うん。うん」

「泣いてもいい?」

「いいよ~。今日はさ、エアハグじゃなくって、一緒に泣こう~~~」

「うん。シクシク、嬉しいよ。嬉し泣きね~」

「うん。しくしく~。これじゃ泣いた緑鬼と赤鬼だね?」

「どっちが緑で、どっちが赤?」

「それは私、今日赤いの着ているから赤が私。目赤ちゃんは緑の体だから、緑でしょ」

「え~~~~僕が赤に決まってるでしょ。目赤不動なんだから。専売特許を取らないでちょ(怒)」

「あ、また、ボ~って言う~~これだから、友達できないんだよ~。わかった、わかった。いいよ。赤ゆずるよ~」

「shibu偉そう~。ぷんぷん」

「あ、ごめんごめん。私がわる~ございました。これでいい?」

「ま、いいや~。いや、久しぶりに好き勝手に絡めた~。嬉しい~」

「うれしいね~~~、じゃ、やっぱりエアハグする?」

「イイヨ~~~アカレンジャ~のエアハグ~地球を守るぞ~~~」

「えいえいお~のエアハグハグ~~~~」

良かったね。めでたし。めでたし。

さて、それで感動し、夜は自分で作った自家製キムチを冷蔵庫から取り出し、3日前に仕込んでおいた大根、カクテキを取って食べてみた。

味がちょうど良く染みてて、美味しい。カクテキ。確実にうまい。

赤いので、目赤さんにも食べてもらいたいな~と思った。

友情が生まれた感覚でほっこりの夜だった。

めでたし~めでたし~~~。

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