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歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.38 ガンがたくさんの事を教えてくれた(1)


おはようございます。

2020年4月8日の朝日です。

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今日も朝日さん、ありがとう。今日から5月6日まで、一日一回のお外は許されていますが、基本的に新型コロナの対策で「おうちに居よう」キャンペーンらしいです。

太陽さん、日本にエネルギーお願いします。いや、世界に、地球にエレルギーをお願いします!!


さて、みなさんにはあまり関係ない話しなのですが、本日は私の母方の祖父の命日です。私が生まれて6ヶ月で亡くなったの祖父なので、私には全く記憶にございません。名前は山田八重蔵といい、亡くなった日も8の付く日で、どんだけ8が好きだったんだろう~なんて思うんですがね。

さらに本日の4月8日は何やらてんびん座の満月らしいですね。私、てんびん座で、かつ、めっちゃくちゃ、てんびん座の自分が好き。超ナルシストトだと思います。あ、余談ですね。

また、最近は町を歩いていると、やたらと888とか8888とかのナンバーの車が目について、その度、私は「おじいちゃん、応援ありがとう」なんて呟きながら歩いてて「おじいちゃんと自分が好きな、変なおばさん」が私ですね。

またまた余談でしたね。すみません。

さて、では、本題の歩き地蔵のお話を。。。。

本日はマップから

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昨日の吉方角は北側だったので、ひたすら北側を歩きました。北側には私の昨年の思い出深い住まい、赤羽都営住宅があります。娘と息子と連絡が取れない時期があって、孤独の空間でもあってのですが、結構友達に恵まれて、だんだんとその空間と時間の中で癒されて、、、、そして、今の自分がいるという体験をさせていただきました。まさに自分を見つめた町が赤羽です。

団地のすぐ近くにお寺さんがあったにも関わらず、一度も参拝してなかった善徳寺さんに昨日は初めて伺いました。前知識なく、伺ってみると、そこには江戸時代からの優しい雰囲気を湛えた如来さんがいらっしゃいました。

お名前は「竹如来さん」とおっしゃいます。では竹如来さん、どうぞ。

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「はい。こんにちは」

「如来さん。こんにちは。すぐ傍に住んでいたのに、全然参拝する気にもなれずにいて、ごめんなさい」

「いいの。いいの。あの時のあなたは、まだ、地中の底で苦しんでたから、いいのよ」

「え、わかってたんですか?」

「わかってました。そしていずれここに来ることも」

「え?」

「さらに、今日までのことを私に話してくれることもわかってましたよ」

「そうなんですか?」

「うふ、私、江戸時代に生きていた頃にはね、大日如来の再来と言われる位に何かと人助けになることしてたらしいのですよ。で、見えると言うとなんですがね、人それぞれが心の底にあるモノを感じとってしまう所があるんです。今日、あなたの昨年の経験を一緒に分かち合える時間があることに、私は感激しているの。さ、言ってみて・・・」

「え、はい、じゃ、、、紙芝居形式でお話しますね~~~笑」

ママ虎さんの波乱万丈で今日もよろしく~って感じ!!

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「えっと、昔昔、ある所に、夫が31歳で亡くなって、その時子どもは3歳と2歳(上 女 下 男)で、動物占いで言うと上の子はペガサスで下の子は小鹿で自分自身は虎と言う3人家族がおりました」

「は?いきなり動物占いですか?あはは。けど、面白いから続けてみて」

「はい。それで虎のお母さんは同じ虎でも慈悲深い虎と言うことで、シングルマザーでも結構前向きに子育てや家のことや会社まで自分で経営して頑張ってました」

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「娘は抱っこで息子はおんぶで。ダブル抱っこした時もありましたがね。『パパがいないのは寂しかったけど、お空で応援してくれている』ってママさん虎はがんばりました」

「そうなのね。偉いわね~~~」

「いや、偉いとかでなく、どこのお母さんもそうだと思いますよ。あ、、紙芝居ですね。えっとセリフセリフっと。

ところが、ママ虎さんが経営していた会社が資金難で倒産してしまいました。それからママ虎さんはいろんな転職もするのですが、ふるさとの地ではうまくいかず、全く知らない土地の豊田市で150人位の独身の男女の住む、寮の寮母になろうと豊田市に行きました」

「勇気あるのね」

「あ、単純にバカなんですね。きっと・・・ですがママ虎さんは入社時の健康診断で・・・」




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「卵巣ガンが発覚しました。その頃、ママ虎さんはとても太ってたのですが、自分の母が更年期の時から太り出していたので体質だと思ってそのまま心配もしないで暮らしていたのです」

「そうなのね」

「けど、それは太っているのではなく、卵巣のガンの液体がお腹いっぱいに溜まっていて膨れていただけ・・・・・」

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「豊田市の先生には身内のいる所で早急に手術しなさい。ステージ4Bだからと言われました。しかし、ママ虎さんはアホなので、ステージ4Bってどういう意味か全く知らないし、心配もしないでいました。そして医師の言うように娘のいる横浜に行きました」

「そうなのね~」

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「そしてママ虎さんは2月12日に横浜の病院にアポなし、けど、紹介状ありの状態で突撃しました。横浜の病院では突然に来たお腹が膨れたママ虎さんに戸惑いを感じながらも手術の日を2月25日と予定を組んでくれました。実は、その日はなんとママ虎さんのお母さんの祥月命日だったのです。手術までの間、ママ虎さんは娘がお母さん家に来て、と、言ってくれたので、娘の所にお世話になりました」

「ま~偶然なのね。お母さん守ってくださったのね~。娘さんいてくれて良かったわね~」

「はい。娘は今も優しいです。いろいろありましたがね・・・あ、母に関しては、私と帝王切開で生んでいるんです。相当痛かったんだろな~って、母は私を生むために帝王切開、私はガンを生むために帝王切開。あはは、あ、次ですね~」

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「横浜の先生は術後抗がん剤治療をすることを勧めました。また、抗がん剤すると気持ち悪くなって病院に担ぎ込まれる場合もあるので、身内と暮らしてくださいとおっしゃいました」

「そうなのね~」

「それで今度は息子が『お母さんの世話は僕がするよ』と言ってくれ、息子の住まいの椎名町から近くの病院で横浜の先生の出身大学の病院で抗がん剤治療をすることになりました」

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「新しくお世話になる病院の先生方は皆さん、大丈夫です。頑張っていきましょう。と励ましてくださり、抗がん剤治療は7月まで続きました」

「がんばったのね~~~~」

「はい。実に皆さんに優しくしていただきました。それで、4クール終えて、ママ虎さんは本格的に息子と暮らすことになりました」

「ふむふむ」

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「優しい息子との生活はママ虎さんにとっては、亡くなった夫をも感じられる楽しいひと時でした」

「そうなのね~良かったわね~~~」

「また、ママ虎さんは、抗がん剤の副作用もそんなに強く現れずに、食欲もあり元気でした」

「良かったじゃないの・・・ね~~~」

「ですが・・・・・ある日の朝、ママ虎さんが目を覚ましてみたら、一枚のメモがテーブルの上に置かれていました」

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「お母さん、もう一緒には暮らせません。9月中に引っ越しをお願いします。お母さんの引っ越しが終わるまで、僕はお姉さんの所にお世話になります。よろしくお願い申し上げます。とメモには書かれていました」

「え、どうなるの?」

「ね、どうなるのでしょう~~~、この続きはまた明日」












































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