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歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語 VOL.21紳士な汐見地蔵と優しいお母さん

お疲れ様です。

吉方角を見ての、お江戸の町のお地蔵さん巡りもいよいよ21回目になりましたね。昨日は中央区を歩いて、天気がいいのもあって、楽しく歩き、万歩計の歩数は15000歩行きました。これくらい歩けると、体と頭の疲労のバランスよく、ぐっすりと睡眠に入れると近頃、自分の体バランスを知ってきています。

それで、夜中に一度目を覚まして、ふとスマホ見ると「小池都知事からできるだけ、お外には出ないでね~」ってお願いが出されたようで、このことを予測していての行動でもなかったのですが、今回は中央区で二軒のお地蔵さんを取材させていただきました。

今日の21回目は汐見地蔵さん、明日の22回目は新富 消防署地蔵さんをご紹介します。(もしかしたら、今日、22回目も上げるかな?ま、自分の状況次第です。笑)

東京都のコロナ対策が落ち着くまで、慌てないで、この機会をエンジョイ(死語?)しちゃえって、貯めていたお地蔵さんの絵を描いたり、近所を散歩してご近所のお地蔵さんを発見してみようと思ってます。

また、歩ける範囲であっても、まだまだ、たくさんのお地蔵さんがいらっしゃる。ふと、思ったのはお地蔵さんって、登記簿に記されたりしているのかな?人間は生まれると出生届とか住民票とか本籍とか発生するでしょ。土地にも持っている方はだれと記載された登記簿がある。お地蔵さんって、何かに記録されているのでしょうかね?

コンビニとお地蔵さん、郵便局とお地蔵さん、携帯会社の店舗とお地蔵さん、比べてみるとどちらが多いのでしょうかね?

こんな風に、のんびりの時間があると思うと、余談のおしゃべりも盛んになってしまいがちですね。すみません。

さて、、、、本日の汐見地蔵さんについてお話を書かせていただきますと、本当は行く予定はなかったんです。けど、あまりに天気が良いので、もう少し歩いてみたくなって、ネットで検索したら、近くにいらっしゃるとわかって歩きました。

では、そんな物語を読んでみてくださいませ。

中央区の公園もどこもかしこも綺麗。サラリーマンがふとベンチに腰掛けてペットボトルのお茶飲んだり、子ども連れとお母さんたちが遊び、談笑していたりで、平和な景色で、あ、楽しいな、と。私も、ドラえもんのペットボトルケースに入れて持ち歩いているお茶を飲みほし、さて、グーグル君の言う通りに歩いてみようと歩いていたら・・・・

「目的地に到着しました」といつもの声でグーグルが汐見地蔵の場所を教えてくれた。

「あ、ここなのか~立派なお堂なんですね~」と

入口に目が留まったと思ったら、

お堂の戸が

「つつつ~~~~」って開いて

「あら、いらっしゃいませ。今日はね、天気もいいのでお掃除に来てたのよ。ちょっと遠くに引っ越ししてしまいましたのでね。通ってお掃除しているの」と

ご婦人がお堂から顔を出してくださった。

ネットでの情報では、お地蔵さんのお堂の写真しか載ってなく、中のお地蔵さんにはお目にかかれないと思っていた私だったので、引っ越し先が板橋(これも偶然!!)で、今日はお掃除に来たとおっしゃるご婦人のご厚意で、お堂の中にも入らせていただいた。

「どうしてここに来たの?」とご婦人が聞いてくださったので

「実は私、ガンを患っていて、お医者さんに仕事に従事しないで治療に専念するようにと言われて、時間もあるし、リハビリかねてお地蔵さん巡りをしているのです」

と、スマホに映し出されたnote内の「歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語」の絵をちらっと見ていただいた。

「ま~あなたが描いた絵なの?かわしらしいわ」

「え、ま~。この絵を描いて歩くのが生きがいになっているんです」

「あら、そうなのね。あのね。このお地蔵さんは私が小さい頃からいつも一緒だったのね。昔は水難にあった方々3千人の命を救ったってことも書いてあるのよ。私は、すぐ近くに住んでたんだけど、板橋の叔母が具合悪くして看病しなくっちゃって、住んでいた土地を売って、板橋の叔母の所に引っ越ししたのね。そしたら、叔母、3ヶ月で亡くなってしまったの。いろいろで、なかなか、お掃除に来れないでいたのだけど、落ち着いてから、こうして通わせていただいているのよ」

「そうなんですね。素晴らしいです」

「いやいや、来れない日続いてやっと来れた時なんて、お地蔵さん、怒った顔しているのよ」

「そうなんですか、私には優しいお顔に見えます」

「あら、今日はご機嫌なのね。お客様もいらっしゃるし」

そして、直接に、お線香をあげて、鐘もカンカンって、拝ませていただいたら、何だかジワ~ってまた涙が出てきてしまった。

偶然にお顔を拝見できたことに「あ~~~~」っと心の中で噛みしめるようにジワジワと感動が生まれ、それが涙となって出てきていたのだった。

「な~に、泣いてるのだ~~」

「うん。あまりにありがたくって」

「ははは。そういうことなら、いいんだ~。泣きなさい。どこか痛くて泣いているんじゃないんだろ?」

「はい。今は全然痛いところないです。しかも、食欲もあって~~~しくしく」

「せば、いいじゃないの?美味しくいただけるんだからさ」

「はい。けど、難治性らしいのです」

「は?何時?」

「はい。難治」

「今は2時すぎ頃じゃないの?僕も時間には無頓着で」

「あ。そのナンジですね。あ、あ、あ~」

「なあに、心配することじゃね~って。今日来てくれて僕はさ、超嬉しいんだよ。普段はさ、戸も閉まっててさ、参拝してくださる方も遠くにいらっしゃる感じしてて、今日はこんなに身近に座って拝んでくれてさ、嬉しいんだよ。嬉しいって気持ちってさ、嬉しいって気持ちにしてくれた人にきっとすごいご褒美来るんだと思うんだよね。だからさ、大丈夫だって」

「お地蔵さ~~ん。また、泣けるよ~~~~」

「心配するな。大丈夫だから」

「はい、、、、」

お地蔵さんと私の中でエアミーティングしていたら、ご婦人が私の目の前にリンゴとミカンを差し出してくださった。

「これ、お供物なんですけど、重いかしら?もし良かったら、持っていってほしいの」

「え、いいんですか?私、本当に気持ち適度しかお賽銭上げてないのに・・・」

「いいのよ。いつも、この近辺の方々からのお供物いただくのね。それで皆さんとお分けしているのですが、今日は参拝してくださったから、ぜひ~お地蔵さんもきっと喜ぶわ」

「すみません。ありがとうございます」

「お地蔵さんを大事にする人はちゃんと幸せになります。大丈夫です。あ、あなたも同じ板橋なら、連絡先交換しましょう」

「はい。ありがとうございます」

帰り道も歩きながら胸が熱くなってきて、じんじんしてて、また、今度はきちんとお掃除のお手伝いしに伺いたいと、、、、思ったのでした。

ご褒美

まさに、手にする、ご褒美。

みかんとリンゴ。みかんは八朔かな?

街を歩いていて、羊さんに出逢う。おしゃれな店舗でほっくりする。

田舎もんの私が、ガンと言う病気をきっかけに、東京で暮らすようになり、お地蔵さんに出逢うと言うテーマ持って東京の町を歩き続けていたら、だんだんと道と道がつながってきた。

わかるようになってきた。

つまり、土地勘が生まれてきている。

そのことが楽しい。

秋田から仕事で東京に来ていて見ていた景色と

普段の生活の流れで見る東京の景色は違うと思うこの頃だが・・・・。

一方、秋田から情報誌に広告を入れてほしいと願って「Ag」と言う名の冊子を持って、東京の企業、大手でも中小でも関係なく飛び込み営業していた頃の足感覚も、お地蔵さん訪問でも生かされていると思う。

なんでも経験は何かの役に立つのかな。

今回は優しいご婦人との出会いで「有難し」の「ありがとう」を再び実感できる機会をいただいました。

本当にありがとうございます。

言葉ではうまく表現しきれていません。

ありがとうございま~~~~~す。

奥ふかし、人生。

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