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邪三流ヨコシマサンリュウ
2020年3月17日 23:59
自らの命を狙ってきた敵を弔ってやる、というのも妙な話。正確に言えば、弔ってやるそれは、自らの命を狙ってきた敵、に利用されたものに過ぎないのだが。虫といえども、手は抜かない。鐘田一家の末っ子娘・桜は、朝早くに起きて、せっせせっせと墓を作り上げていた。虫の飼い主である、同じく長男坊・俊彦は、その妹越しに、虫たちの屍を力無く見つめているだけであった。雑草が満足に処理されていない庭の隅っこに、なんとか