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J. フェレール「タンゴ第3番」〜 「青本」和声分析39
J. Ferrer: Tango No.3 概要
イ短調。A - B - Aの三分形式。中間部ではイ長調(同主調)に転調。
それぞれのパートは前半・後半で違う要素のものとなっている。
リズムが私がタンゴと聞いてイメージするものと違ったので調べてみたが、おそらくハバネラから派生した「ミロンガ」に分類されるものと思われる。
和声分析
A
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10小節目でハ長調的な和声進行となるが、こことその前のVの繋がりでちょっと悩んだ。括弧書きのIはどういった音で補えるかというのを考えた結果のもの。
14小節目は平行調(C-dur)の同主調(c-moll)の平行調(As-dur)のIIの借用。
B
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ここから同主調に転調。
20小節目最後がIの第二転回形のようになっているが、ここは非和声音と捉えて良いだろう。
30〜31小節目あたりは音毎に和声記号を振ることもできるが、和声的というよりも対位法的発想と考えた方がいいかもしれない。
2括弧2小節目でイ短調に戻り、冒頭へ続く。