人工知能に、名盤ジャケ写の裏側がどうなってるか聞いてみた
音楽がレコードやCDという”モノ”として売られていた時代には、「ジャケ買い」という言葉があった。購入する音楽を視覚的なセンスで選んじゃおうっていう、ステキな遊び心。それが知らないアーティストやジャンルとの予期せぬ出会いを演出してくれて、自分の世界が広がるなんてことも少なくなかった。そういう意味でもアルバムの(もしくはアーティストの)世界観を表現するジャケットデザインは重要だった。それ自体が共感を生むアートだったし、所有欲を満たすモノでもあった。
なぜかそんなことを考えながらひとりで酒を飲んでいたら、ふと部屋にあるレコードのジャケットが目に入った。NIRVANAのNEVER MIND。初めてこのジャケ見た時のインパクトすごかったな〜。この赤ちゃんも今では30歳を超えたおじさんになってるはずだよな〜。ん?そういえば、この釣り糸の先には誰がいるんだ? 親か?誘拐犯か?それとも資本主義社会の汚いオトナたいか?
突然そんなことが気になり出した。なかなか酔いが回ってきたようだ。
待てよ、今の時代は困ったことはAIに聞いてみるべきだよな、、、と、こんな流れでAIとの深夜の戯れが始まったのだ。
NEVER MIND / NIRVANA
これ初めてみたら気になりません?どんな音楽なんだろうって。
さあAIよ、私の疑問に答えておくれ。これは純粋な子供を金で釣ろうとする、資本主義へのアンチテーゼだよね?そうだよね?
AIが出した答えとは、、、
資本主義の権化ってわけでもなさそう、、、っていうか、なんだか髭のせいなのか、帽子の下の布のせいなかの、中東系の人に見える。そうやって見てみると、まったく違った解釈がでてくる。白人の赤ちゃんを金で釣ろうとするマイノリティの男、、、うーん、深読みが止まらない。ちょっと他のもやってみよう。
お次は、シンディローパー1983年のファースト『She's so unusual』
これがこう。
いや、これは普通にカッコよくないですか? しかも重たいテーマを感じないのもいい。シンディローパーがカシンディローペロになってしまったのはご愛嬌だけど、オリジナルの世界観を保ったまま画角が拡張されていて、どこかロマンチックでベッドルームにでも飾りたい感じ!
次はサンタナの『天の守護神』をいってみよう!
Black Magic Womanとか、Oye Como Vaとか入ってる名盤。妖しくも美しい感じが個人的にも大好きなジャケットです。
これはこう!
こっちの意図を読んでくれたのか、アルバムジャケはアートだ!とばかりに額縁にいれてくれましたw 宗教画のような妖しさも、後ろの赤いレザーみたいな質感のカーテンもたまりません。
サンタナがいい感じだったので、ちょっとぶっ飛んだ抽象的なデザインが向いているのかなと思って選んだのが、MILES DAVISの『BITCHES BREW』
これはこんな感じ
うーん、、、まあまあって感じですかね。画角外に全然違うモチーフとかでてきたら面白かったけど、抽象的に拡張してなんとなくで誤魔化した感じ。少し置きにいっちゃったかな。
お次は、notorious BIG の『ready to die』。最近、Diddyがお茶の間を賑わせてますけど、天国のビギーはどう思ってんですかね。
この背景もないようなシンプルなデザインが、こうなります
付け足された部分の文字はめちゃくちゃだけど、これってカレンダーだよね?「ready to die (~死ぬ準備)」ってタイトルの下に、カレンダーを入れてくるなんて。これって死へのカウントダウン用、、、? そもそもビギーってこの後アルバムの3、4年後に亡くなって、死後に発売された遺作アルバムのタイトルって『Life After Death (~死後の人生)』だった、、よね? AIってそういう背景もわかって画像拡張しているのだろうか?
シンプルなデザインの方がコンセプチャルな作品を引き出せるかも!と思ってやってみたのが、ピンク・フロイドの『狂気』
これが、、、
光が屈折していって、最終的にできたのは大きな円!?
それってアインシュタインの相対性理論による宇宙の大きさの定義じゃなかったっけ? 理系じゃないんでよくわかりませんが、なんかそういう壮大なコンセプトを感じます。深読みしがいがあるデザイン。まさか円になるとは思わなかったな〜。
とまあ、いろいろ遊んでみましたけど、お酒がなくなったので、今日はもうおしまいです。おやすみなさい。
おまけ。
同じトンマナで、まったく違うデザインを出してきたのは、これが初めてだったかも。宮殿とか何を参考に出したんだろう、、、