言式旗揚げ1周年によせて
言式旗揚げ1周年おめでとうございます!
私がこんなに演劇を大好きになったきっかけは言式旗揚げ公演「解なし」でした。
梅津さんのつくる演劇世界にすっかり心を奪われ、はや1年。
このnoteは140字に収まりきらない言式の素晴らしさを語るだけの大きすぎる独り言です。
2024年4月時点で、世界の総人口は81億1900万1000人。
そんな途方もない数の人間の中から、同じ国に生まれ、同じ仕事に就き、共演を重ね、お互いを選ぶ。
そんな宝くじ1等当選よりもずっとずっと低い確率で出会ったふたりが、今こうして言式として演劇ユニットを組んでいるなんて、なんだか運命的な引力を感じます。
引力といえば。
言式旗揚げ1周年ということで、「解なし」を観劇した日のことを思い出しました。
そう、あれはまさに、ビッグバンを見届けた気分でした!
宇宙の始まりを見ていた神様はきっとこんな気分だったのでは?
膨大なエネルギーがぶつかるのを見て、これからどうなっていくんだろうと期待するあの高揚感で身体が震えたのを覚えています。
目を閉じれば、今でも板の上に立つふたりの輝きを新鮮に思い出せます。
そこには人生がありました。
どのお話にも、生きている人間の質量がありありと存在していて、その美しさに心から魅せられました。
1年経っても色褪せない大事な記憶です。
私の中では走馬灯に流してほしい記憶ランキング殿堂入りを果たしています。
それから絶対円盤化してほしい公演ランキング堂々1位でもあるので今からでもどこかに眠ってるであろうデータを引っ張り出してBlu-rayに焼いて発売してください言い値で買います!
よろしくお願いします。
話を戻して。
「運命的な引力」と書きましたが、私は運命という言葉があまり好きではありません。
それでも、それぞれの人生を歩んでいたふたりが、もしひとつでも選択を違えていたら一緒になって板の上に立つ今もなかったのかもしれないと思うと、運命とも言いたくなります。
運命はいつも数多の選択の上にあり、何気ない生活と地続きです。
だから。
「解なし」を上演してくれたこと、言式を組んでくれたこと、出会ったこと、演劇を続けてきてくれたこと__
ふたりがここに書ききれないほど重ねてきた、今日に至るまでのすべての選択に感謝したいです。
言式を選んでくれてありがとうございます。
言式第二弾、「或いは、ほら」も楽しみにしています。
どうかできるだけ長く、ふたりの人生の選択肢に言式があり続けますように。
言式旗揚げ1周年によせて
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