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KERA meets CHEKHOV Vol.4/4『桜の園』(2025)

2025年、観劇は『桜の園』からスタート🙌
チェーホフの四大戯曲のひとつで、最期の作品

何の前情報も無く、ただ、登場人物はしっかり頭に入れておかないと置いていかれると思い、上演前に買ったパンフレットで相関図をざっと確認した

似た名前も多いし、会話に故人も出てくるので、登場人物を頭に入れておいて良かった
とはいえ、休憩中にもパンフレットを開いて確認作業をすることとなった(笑)カタカナのお名前難しい😅似た名前多すぎ💦アーニャとかワーリャとかドゥニャーシャとかヤーシャとか、、、それに愛称まで、、、😇

初めてチェーホフの作品に触れたが、すごく面白かった👏
それは、おそらくKERAさんの演出と、出演者の突き抜けたコメディによって、そう感じたのだろう

「喜劇か悲劇か」という論争があるとのことだが、出演者はほとんど「おかしな人たち」で、やり取りが噛み合っていないところが喜劇っぽいなと感じたし、実際に劇場では笑いが起こる場面が多かった


  • 過去に囚われて生きている人、現実を見ていない(現実が見えない)人

  • 現実を見て考えている人

  • 未来に強い希望を抱く人

と、ベクトルが大きく三方向に向いているのが戯曲的に面白いな〜と思った


とはいえ、やっぱり僕が未熟ゆえにぴんとこない部分も多くて、もう少し歳を取ったらわかる部分もあるのだろうか、、、
あと、ロシアの時代背景が分かっていると、より楽しめたのかなーと思う
階級社会が崩壊して、百姓でも土地を買えば裕福な暮らしができる時代になりつつあったのかな?
そういう意味での下剋上だったのか、、、?


大きく四幕に分けられるが、
舞台転換の際に、音楽に合わせて出演者が小道具の移動したり、ドアを使ったセリフ無しのお芝居もあって、面白かった

「桜の園」と言われる様に、庭園のシーンでは、桜が何本も咲き誇り、綺麗だった🌸
やっぱり日本人だからなのか、桜って見ると落ち着く(舞台上ではセットだが)


最終的には、ラネーフスカヤ夫人はまた旅立つことになるが、かと言って急に人が変わるわけもなく、あのままで過ごしているんだろう







今回は、出演者について触れざるを得ない

ラネーフスカヤ夫人/天海祐希さん

僕はゆりちゃんが大好きです💕(突然の告白笑)
ドラマや映画で繰り返し見て、すごく好きな俳優さん😢

今回は2回目、、、いや、前回見たときは『水谷千重子50周年記念公演』で「どことなく天海祐希に似ているような、、、」"ブルースの王女"石田浜紅子さんだったので、ゆりちゃんではない???
いや、ゆりちゃん???





とにかく、舞台でお芝居をしているゆりちゃんを劇場で観るのは初めてで、夫人役だから煌びやかな素敵な衣装をお召しで、それも相まって優雅で華やかなオーラを纏っていて、素晴らしかった👏

最後に着ていた黒の羽織がすごく好き

なかなか福岡に来られることがないので、見れて嬉しかった🥰
また別の作品でもお目にかかれますように、、、🙏


トロフィーモフ/井上芳雄さん

我らの(?)ミュージカル界の王者、芳雄さん
"いつもは"かっこいい芳雄さん☺️
『ベートーヴェン』以来約1年ぶり

それが今回はびっくり!!!!!
ビジュアルが、、、🤣
そして、歌を完全に封印!!!!!
こんな芳雄さんもまた面白い🤣


ドゥニャーシャ/池谷のぶえさん
フィールス/浅野和之さん

ずっっっっっと見たかった俳優さん
映像で『恋のヴェネチア狂騒曲』(主演:ムロツヨシさん)を観たことがあって、これはまた吹っ切れたコメディ作品なんだけど、それを見てから、池谷さんと浅野さんを観たかった、、、やっと観れた😂

池谷さんは、「トラベルナース」でも見ていたし、NODA・MAPにも出演されていたし、3作品時期が重なってて、かなりお忙しいスケジュールだったのではないかと、、、

フィールスの浅野さん、最後に全て持っていく感じで、とても重要な役
チェーホフが死期を悟りながら書いていたのであれば、自分と重ね合わせたのか、、、とも思えるような最後でした


ロパーヒン/荒川良々さんも、映像で「大人計画」の作品やドラマでよく見ていたし、
ヤーシャ/鈴木浩介さんも、「緊急取調室」「ブラッシュアップライフ」その他ドラマでよく見ていたし、
エピホードフ/山中崇さんも「VIVANT」で見ていたし、

ガーエフ/山崎一さんは「兎、波を走る」以来のお久しぶりで、

アーニャ/大原櫻子さんはミュージカル『この世界の片隅に』を映像で見たし、


皆さん素晴らしくて主役で輝いていて、
観れて良かった👏👏




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