清掃員に、憧れて。
地元のイオン、カラフルなフードコートで
ポンデリングを頬張る小学生。
母と2人、遠くを眺めては口に運ぶ
その甘いを。
遠くには、ママ友同士の高笑いあり。
近くには、菓子パンを分け合う老夫婦あり。
隣には、深々と帽子を被った清掃員あり。
透明の液体をテーブルに吹きかける彼または彼女は、わたしだけが知っている透明人間みたいだった。
小さな子どもがこぼしたトマトケチャップも、あのカップルが捨て忘れた紙パックジュースも、いつの間にか無かったことに。なかったことに。
そんな清掃員をヒーローだと思っていた小学生は、今24歳になった。
私のヒーロー達へ、いつもありがとう。