人間の分際
みなさんどうも、小室です。
今回の本は、「人間の分際」です。
そもそも人間は弱くて残酷で利己的である
私たちは皆基本的には悪い人の要素を持っていて、人は心のどこかで自分を弁護して欲しい、味方になって欲しいと思っているから、弁護士は悪いと言われている人を弁護するのである。
まさにその通りだと思うし、自分の家族が救われて、他人の家族が不幸になった場合心のどこかで安堵を得てしまうものなのだと思います。
なので、人間ってそんなもんだよねっていう意識はあっても良いかもしれません。
他者の心の中を裁くことは、人間の分際を超えている
靖国神社のお参り問題があったように、総理であろうと誰であろうと何を思って参拝するのは自由なのだから行く周りが勝手に推測してあれやこれやいうのはお門違いであるということです。
聖書には人の心のうちを知り、それを裁くのは神だけだとされているらしいです。
潔く神に任せましょう。
不公平に馴れないと器が小さくなる
この世に完全な平等はありません。不公平などでいちいち傷つかないように精神を鍛えておいたほうがいいとのことです。
むしろ小さな不運を楽しめるようになってもらいたいとのことです。
衝突事故が起きた場合、無傷の人もいれば、命を落としてしまう人もいます。
運命は不平等でも、人間はその不平等に挑み続けるこれが楽しさなのかもしれません。
人は誤解される苦しみに耐えて一人前になる
人は誰でもいつでも、正確に理解されることはなくて当たり前と思うべきである。
ある年までいくと、この世で生活するということは、人間が温かく理解されることと共に、無視され、誤解され、反対される苦しみに耐えることも含まれているということが分かるそうです。
20年くらいしか生きていない僕でさえ、誤解されることや誤解していた経験は往々にしてあるので、そこを超えないといけないという感じですね。
人間はどんな人からも学ぶことが出来る
私たちはどんな人からも学び得る。学問もない人の一言が、哲学者の言葉よりも胸に応えることがある。宝石はどこに落ちているのか分からない。
だからこそ、常に心を開いていなければならないということです。
子どもから学ぶことなんてすごく多いですしね。
幸せは凡庸の中にある
病気にかかれば元の状態に戻りたいと思うようになり、戻ってみたらすごく幸せを感じる。
意外と幸せって、平凡なことなんだと思うかもしれませんがすごく良いんだそうです。
度が過ぎたことよりも、平凡な幸せを噛み締めていきたいですよね。
すべてのものに分際がある
人間も草木の生死と同じように、充分に食べさせてもらい、教育を受け、社会と国家の保護を受けた後で、生を終えることを悼んではならないとのことです。
何も人間だけ特別というわけではないですよね。
同じ生き物ですから。
この本は人生観を授けてくれる本です。人生経験が長い人から学ぶ知恵は素晴らしいと思わせてくれます。ぜひ読んでみてください。