takeshi itou

54歳。建築士。

takeshi itou

54歳。建築士。

最近の記事

愛される建築を

建築を色々見てきて、今思うことは、いい建築とは愛されてるということなんだと、本当に思う。それは、施主の思い、設計者の思い、施工者の思い、使う人々の思い。すべて愛に包まれてないと成り立たないのだと、そんな当たり前なことにやっと気づきました。

    • 軸はどこか。

      多分このnoteを始めた50歳の時から、私は自分自身の問題が収束し、ようやく自分に対して自分のために時間がつくれるようになった。それからおよそ3年半の時間が経った。学びなおしの開始をしたと言ってもよい。様々なことを学んだけど、何かにのめり込むことがなく表面的に撫でる程度でここまで来てしまった。 要するにそれまでは、ちゃんと建築について学んで来なかったので、たいした知識は持っていなかったのである。この3年半でやっと色々勉強して、はじめて知った建築や建築家が多数あります。なのでま

      • 2024年9月20日、21日、22日

        9月20日(金) 私たちは、朝6時に起きて7時の電車に乗って、長男の大学院の、学位記授与式へ向かった。これまで色々あったが、彼が大学院を卒業することは大きな節目を感じる。半年後には社会人になる。お祝いは私の建築趣味を取り入れて明治生命館のレストランを選び、食事をした。とても楽しい1日を過ごせた。 このまま、人生が終わってもいいと思った。それは、逃げか、わがままか。 9月21日(土) 4連休2日目。 ずっと行きたかった練馬区立美術館の平田晃久展と、TOTOギャラリー間のo+h

        • 閾そして風景

          山本理顕さんの本と馬場正尊さんのテレビを見て感じたこと。 建築の設計とは、ただ「その敷地内」に「建築物」を「設計」するのではなく、その建築によって生ずるであろう環境や人の流れや人の気持ち、感性、おおげさに言えば、その人の人生をも影響することをふまえ、その建物に関わるすべての人々が「より豊かな」心になるような環境をつくりだすこと、なんじゃないかなと、確信した。 それには、山本理顕さんの唱える「閾」の空間や、馬場正尊さんの言う「風景」が必要なんだということ。 デベロッパーのような

        愛される建築を

          8月14日(水)

          夏休み何日目? 6日目。 昨日は郷土博物館と孝子蔵を見に行った。暑くて外にはいられない。そして、日本遺産のことネット上で調べただけだけど色々わかってきた。問題は軸がないことなのだということが。 今日は予定通り、太田市美術館・図書館へ行った。その後は、旧館林市庁舎も。2件とも素晴らしかったです。 いい建築を見るたびに、今の仕事は嫌になるのであった。明日は練馬区へ。

          8月12日(月)山の日

          山の日っていつからあるんだろう。 今日はまじめに宿題をやって、みごと完走しました。 あとは現地でしっかりと取材(リサーチ)したいな、と思うのだがいかがだろうか。いきなり訪問してみようかとも思ってるけど。この活動は決してNPOとしてやってることではないので、結局、個人的に動くしかないかなと思っている。

          8月12日(月)山の日

          8月11日(日)

          夏休み3日目。 今日は2回目の当番で、ラスト30分で来客3組来てはじめての来客で焦りバタバタしてしまった。そしてまだまだ説明するにも勉強が足りないので、もっと当番して勉強すべきかと思った。とにかく知識と経験が足りない。25年ぶりの新入社員の気分である。でもこういう経験もすごくいいなと、新しいブルースを楽しんで行こう!と思う。引き続き勉強を続けよう。あと10軒。

          8月10日(土)

          今日で夏休み2日目。 昨日からガイドブックを読みながら、足袋蔵ひとつひとつの内容をまとめている。ひとつひとつに歴史があり、とても楽しく作業している。明日、現地へ行くのでまた見る目が変わり、建物を見ることが楽しみになった。 建物を見る際にはやはり少しでも予習をしておいたほうが、見るのが楽しくなるなと改めて思った。そして見るときはすぐ写真を撮らずに自分の感性で見る。出来ればスケッチを描く。写真は最後でいい。それをこれからも続けていきたいと思う。 そして今夜は熊谷花火大会。少し遠く

          2024年8月7日(水)

          これから日記をつける。毎日じゃない。 ルールは、ただ思ったことを書く、だけ。 朝から仕事でつくば市へ直行した。 現場とつくば市役所へ行き、一段落すると時間は11時半だった。いつものとおり、近くの建築をついでに見に行こうと思い、磯崎新のつくばセンタービルへ行った。 広場に度肝を抜かれた。でも、これをスケッチしたいという気持ちにはなれなかった。 あの広場はすごいと思ったけど、この猛暑ではなかなか長時間いることは難しい。 22:45 さっき旅人さんが僕のコメントにいいねしてくれた

          2024年8月7日(水)

          吉村順三のことば

          覚えなくてもこころに残る、ことばがある。 いろんな町や建築を見るときに、そのことばがふっと湧き上がるのです。 建築は、はじめに造形があるのではなく、はじめに人間の生活があり、心の豊かさを創り出すものでなければならない。 そのために、設計は奇をてらわず、単純明快でなければならない。 吉村順三

          吉村順三のことば

          公開してなかった記事 ドキュメンタリー「解放区」追われた住まい〜“故郷を描く建築士”〜

          ドキュメンタリー番組「解放区」の解説より “在日コリアン3世の建築士・曺弘利(チョ・ホンリ)さん。阪神・淡路大震災で被災した経験から、国内外で起きる自然災害の被災地に行き、支援活動と共に被災地の風景や人々の姿をスケッチで「記憶」として描き溜めるようになる。2011年の東日本大震災。今なお住まいを追われている福島県双葉町に赴き、スケッチで記録し続けることにした。神戸の復興を見つめてきた曺さんが住まいを追われた双葉町の人々に伝えたいこととは。” 同じ建築士として、脱帽の思いであ

          公開してなかった記事 ドキュメンタリー「解放区」追われた住まい〜“故郷を描く建築士”〜

          一隅を照らす

          今さらだけど、YouTubeで中村哲先生の講演会を見始めた。中村先生自身が語るPMSとご自身の活動を見たことがなかったので、かなり新鮮であり、感動的である。僕は先生が亡くなってから、先生のことを知ったので、先生自身の講演会には行くことが出来なかった。2つほど視聴しましたが、話されていることはほとんど同じ話。しかしながら、説得力を毎回強く感じるし、先生の思いが伝わってくる。 「もうすぐ70歳なのに、何故そんなにお若くいられるのか?」という講演後の質問でもありましたが、実にパワフ

          一隅を照らす

          大阪・関西万博 山本理顕×藤本壮介 対談について

          先日、ゲンロンカフェで行われた山本理顕さんと藤本壮介さんの対談を見ました。 結論、見てよかった。 その他感じたこと。 ・藤本壮介氏のプレゼンはすばらしいと思いました。このプレゼンを広く国民に知れるよう広めるべき。 ・とにかく万博の情報公開が少ないことが問題として提起されていた。それについて藤本氏は承諾されていたので今後の広報に期待します。 ・万博については、個人的には愛・地球博も行ってないし、中国の上海万博が唯一体験した万博ですが、上海は、正直なところあまり感動的なことはなか

          大阪・関西万博 山本理顕×藤本壮介 対談について

          人は建築をつくり、建築は人をつくる

          吉村順三の勉強していたら、チャーチルのこの言葉「人は建築をつくり、建築は人をつくる」が。よくできた言葉と思う。再開発やタワーマンション、ワンルームマンションがもたらしているコミュニティを考えないまちづくりは日本人を変えてしまった気がする。既存の建築の価値を評価せず、単なる経済優先と利便性や合理性の目的だけで、未だに破壊と建築を繰り返し、そこに人と人との関係性は存在せず、精神性はますます希薄となっていくと思わざるを得ない。「それは本当に必要?」という問いを常にもち続けたい。19

          人は建築をつくり、建築は人をつくる

          2024年3月20日(水)の頭の中

          今日は春分の日。 まだ朝の9:46。 最近の僕の頭の中の主な項目は、仕事のこと、吉村順三のこと、パレスチナのこと、住んでいる町のことの4点くらい。 仕事のことは、ただ毎日忙殺の日々が続いていて、相変わらず葛藤と戦っている感じで、このままあと12年間続くことになると思う。でも、次の項目である吉村順三のことばに出会い、少しずつであるがやり方を変えていくつもりです。 それは、ギャラリーエークワッドの「吉村順三の眼」のシンポジウムに行った際、出会った 「建築家として、もっとも、うれ

          2024年3月20日(水)の頭の中

          2023年振り返り

          今年もあとわずか。 何があったのか、少しこのnoteを振り返ると家を購入したことが一番デカいことかなと思った。あとは仕事がつまらなく感じてきたのもこの1年か。「なにか改革を」なんて思っているが、結局なにもせずに今年は終わる。世界では戦争、虐殺が続いていて、こんな時、自分が何をすべきかを突きつけられている。そのことでも、気持ちが滅入るし自分を情けないと思う。そんな生活のなかで、素晴らしい音楽にふれたり、映画を見たり、建築を見たりすることは足を止めなかった。まぁ、趣味とも言える。

          2023年振り返り