創作について
何も言えないから
何もできないから
ひねくれているから
傷つけるのも傷つくのも怖いから
弱いから
書いていることしかできないんだよな
どうしようもないんだ
もうどうしたらいいのかすらわからないから
ただ今日も朝から晩まで原稿用紙を真っ黒にしている
私の創作はそうしたものの吐露で、
けして生き甲斐や、楽しみなどではなかった。
楽しみに変えようと思っても変えられなかった。
無理だったんだ。
渇きを癒やす為に水を飲むように
空腹を埋めるため食すように
笑う為テレビをつけるように
私は満たすために何かを書いている
まるで喜劇だ
そんなことをしても埋まるわけもないのに
もっと綺麗に埋められる方法なら他に幾つも幾つもあるのに
わかっているのに
全部わかっているのに
馬鹿だ。
そんなことを風呂場で思ったあと、しばらくして
私はまた小説の内容を考えてしまっていた。