青春の乱反射 ―ドラマ「95」がはじまるよ
キラキラの夢の中で自分の存在理由を探し続けてきた推しが、
群像劇の主役を演じる。
尖って砕けた青春の乱反射のような物語の真ん中に立つ。
テレビ東京開局60周年連続ドラマ ドラマプレミア23
「 95(キュウゴー) 」(2024年4月期)
髙橋海人 テレ東ドラマ初出演&初主演
1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱き青春群像劇
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原作は、早見和真さんの長編小説『95』。
小説を読んで感じたのは、衝動の物語だということ。
「大人になりたくない⇔子供のままではいられない」
というはざまで揺れ続ける焦燥感も、青春に与えられた時間だということ。
主人公のQちゃんも仲間たちも、信念だけでは乗り越えられない現実を前にしたとき、ちゃんと揺れて傷ついて涙を流す。
その揺れ幅が、自分を強くする。
ぶれない事がかっこいいとされる世の中だけど、傷ついて揺れながら大切なものを守りたいと思った時、人は大人になるんだろうな。
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「95」の主人公・"Qちゃん"を演じるのは、推しの髙橋海人さん。
私は作品や役に対する海人くんの解釈や視点が大好きで、今回もすごいな~!と思ったコメントをひとつ挙げると
という言葉。
「やりたいからやる」という衝動と「丁寧に丁寧に演じる」という繊細さ。
衝動も繊細さも原作の根底にある大事な要素だから
この2つのマインドを理解している海人くんが仲間と作り上げる「95」という作品が、よりいっそう楽しみになった。
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そしてもうひとつ
原作を読んで、運命なのでは?と感じる描写があった。
主人公のQちゃんが「自分がこのチームに誘われた理由」を仲間に問う場面。
Qちゃんから見る仲間たちは「持っている」人たちで、全てがかっこいい。
キラキラした仲間に囲まれ、なぜ自分がこの輪にいるのか分からず模索するQちゃんだけど、同じような言葉を聞いたことがある。
それは、海人くんが何度も何度も話していたことだ。
そうそうたるメンバーに囲まれた King & Prince で、
彼はずっとグループの中で自分の存在理由を問いかけ、答えを探していた。
「いつかその答えが分かる時がくるよ」と言われ、
それを分かるために頑張ると言っていた。
自分がここにいる理由を見つけたくて頑張ってきた海人くんが、
頑張って続けてきた道でこの役に出会ったことが、嬉しかった。
Qちゃんの一番の理解者になれるのは海人くんだ。
悩んで模索してきた海人くんだから出会えた作品、
海人くんだからできる役、
海人くんにしか作れないQという人物像がきっとあるだろうし、
答えを探し続けてきたこと全てが、答えになっている気がするよ。
海人くんがこの役を演じるのは必然だ。
きっといい作品になる。
ともかく最後まで走りきれ~!!という気持ちで。
楽しみにしています!!