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無知は世界を救うと思う

ノウハウなんか知らない時に撮る写真が1番綺麗だったりする。

インスタ映えのカフェは食べる前が1番美味しい。

数学は教わった方程式でやるより、ただひたすら足したり引いたりしたほうが楽だったりした。

なんの知識も入れずに観る映画は一番楽しい。

一年時の文化祭前日が実は一番楽しい。


優しい人は損をするなんて永遠に知らない方が良かった。

知らなければ私も相手もずっとずっと優しかった。それは偽善でもいい。今よりずっとずっと多くの優しい偽善者がこの世界に溢れていたでしょうね。
完璧なんて言葉、知らなかったらどんなに楽だろう。
人間にはそれぞれ完璧の尺度があって、自分で追い求める人間もいれば、他人に求める人間もいる。完璧には終わりがあって、そして永遠にないのと同じ。これが終われば仕事が終わる。これが終わらないから今日が終わらない。人間、明日やろうは馬鹿野郎なんて言葉があるから罪の意識なんてものもあるんでしょうね。
完璧な人間なんていないなんて言うのなら、じゃあ最初から完璧なんて言葉作らないでほしかったんです。
だってこの世界には求めても求めても完璧にはなれない理があるんだろうし。
どんなに優秀な携帯でも充電は減るし。耐震構造ばっちりなビルにも寿命がある。

あーあ完璧なんて言葉、知らなければよかった。
できれば永遠に世界が未知で、無垢のままでいてほしいよ。

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