視線を逸らしてばかりだね
弟の危篤を聞いて、慌てて幼い頃のアルバムを開くと、何故かどの写真もうつむいてたり、視線を逸らしていました。
小さな頃から生きるのが辛かったのかな、と思い出を辿るけれど、まっすぐ顔を合わせた瞬間を思い出せないことが寂しさを増したのです。
同じ小学校で、同級生に馬乗りにされてからかわれてるのを見かけても、見ないふりをしたことや、あまり成績が良くないことを恥ずかしいとさえ思っていたことを後ろめたく思い出すばかり。ごめんね。
それでも冗談が好きでくだらないことを言い合って笑ったり、友達と繋がることが大好きでしたね。
優しいから、いろんなことを我慢して我慢して心に負担をかけたのでしょうか。
今年になって中学まで過ごした町の同級生と連絡を取り、もう何人か亡くなってるんだよね、と言ってたから、入院生活から解放されて、亡くなった友達と再会しようとしてるかも、と思ったり。
「いや〜まさかコロナで死んじゃうとは思わなかったよ〜」とどこか自慢げに苦笑いする姿を思います。