大学三年生、受身から脱却
私は大学に入ってから主体的に行動できる人、
している人をかっこいいなーとか羨望の目で見ていた。
大学一年生と二年生の自分は受身の人間だった。
与えられた課題しかやらない。
卒業要件を満たすために仕方なく教室の席につく。
そんなつまらない人間だった。
私が思う主体的に行動できている人とは、
大学の必修の授業だけでなく、
資格の勉強に励んだり、
大学の外でインターンへ参加している人だ。
私は2年生の後期から
必要最低限しかやらない自分に嫌気がさした。
なんか言われたことしか出来ていない、
このままだとまずいな。
そうして、諸外国語で大学一年生の時から学んでいる中国語を極めようと決心した。
履修を考えた中国語翻訳通訳のクラスは中国人留学生が70%を占めていた。
日本人学生のレベルも高く、ほぼバイリンガルの学生もいた。
私は不安な気持ちを持ちつつも
壁を破りたいという思いが増して、
ここで自分を磨きたいと思えるクラスに出会えた。
授業にはなかなかついていけなかった。
辞書と手書き入力アプリは手放せなかった。
それでも、すぐ側にネイティブの学生がいてお互いに教え合える環境は貴重で、何度も救われた。
もちろん、まだ留学する程の語学レベルではないが、
毎日NHKの語学講座を聞いて耳を慣らしている。
大学でも自分の意志で語学スキルを上げるためのクラスは受講している。
受身で指示されたことしかしようとしない人間が、
少しずつ自分の意志で極めたいことを見つけて努力を積み始めたのは、尊敬出来る仲間のお陰だと思う。
大学というと自由に勉強できるじゃん!というイメージを持つ方も少なくないと思うが、
専門分野のみを学ぶ学生は除いて
私のように総合的な学部で学際的に学ぶ学生にとって自分の軸を見つけるまでかなりの時間がかかったり、
何も軸のないまま単位だけ頂いて卒業ということも稀な話ではない。因みに私の学部は卒論も必修ではない。