狭い世界と今
若い子を羨ましいと感じるようになった。
25歳のくせに何言ってんだって言われちゃうかもしれないが、
「テスト勉強頑張らなきゃ」とか「朝から学校やだ」というツイートを見ると胸がギュッとなる。
私も高校生の時同じような事を言って、親に「そう言えるのも今のうちだよ」って言われていた。
当時は、私のことなんて何にも知らないくせに!って思っていたけど、今思えば親も学生を経験してきている。
多分今の私が思ってる『羨ましい』と同じ気持ちだったのかもしれない。
私は高校生のあの頃の濃密でその時にしか訪れない世界の狭さに押し潰されていた。
ある日突然避けられたりなんてしたら、世界が終わったように思えた。
生きていけない気すらしてた。
その時聴いていたバンド、曲、本、は一生忘れられないだろうなとも思う。
朝早起きをして、バスでリピートしてたあのアルバム。
授業中、無駄に書き写してた歌詞。
放課後、友達とカラオケに言って友達が歌っていた曲。
全て思い出せる。
そして、それを経験して思う『羨ましい』
それは人生で1番濃くて濃密な時間。
テスト勉強も部活も もう出来ない。
社会人になった今、なんでも出来るようになった。
あの狭い世界に戻りたいとは思わないけど、
いいなって感じる歳になった。
これから先、25歳か羨ましいなぁ。
って思うのだろうか。