僕の影

夜に馴染む街の光を後にして
人静かな通りを闊歩する
疲れた僕の影は
離れては追いついてを繰り返した
245号線の街灯が不思議と怖くて
コンビニで缶コーヒーを買った

知らない街に迷い込んでしまった
もう列車はない

置き場のない感情は何処にしまい込んだかな
もう誰かを傷つけないように鍵をかけておこうか

ヨルガオのように繰り出して
風が吹く通りを流浪する
疲れた僕の影は
相も変わらず必死に追いかけてきた
246号線の街灯がいつもより眩しくて
逃げるように足を早めた

君といた街に帰ってきてしまった
もう列車はない

立ち止まった感情は何処に落としたのかな
また誰かを愛せるように明日も探しにいこうか

光と影を受け入れて

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