松任谷由実

〜私の音楽観を作った音楽(1)〜
私という人間が始めて音楽と接触したのは車の中だ。母や友人の影響でうちの車では、専らユーミン(松任谷由実)が流れていた。その頃の車はカセットテープが搭載されていて、巻き戻しの擦れる音が懐かしい。多分子どもの音の記憶力って今では考えられないほど凄まじいものだろう。ほとんどの曲の歌詞を意味も知らず、音で覚えた。歌詞カードは無かったし、子どもだからその歌詞を深く理解するにはまだ早かったが、そのメロディは今でも脳裏に焼き付いている。

sweet, bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST

ユーミンのあの独特な声を聴くと、言葉には表せないほどの懐かしさが込み上げてくる。なんの苦悩も煩悩もない、あの幼き頃の平穏が私を感情的にさせる。ノスタルジックとはこういうことか。


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