20歳の独立日記〜17日目〜

5月27日(日曜日)

朝、起きたら首が動かない。昨日のライブが楽しすぎて筋肉痛になっていた。首を痛めると、普段どれだけ首にお世話になっているか分かる。まず、何をするにも痛い。イスに長時間座るのも困難を極める。下を向きながら作業なんてもってのほかだ。揉んだり、伸ばしたり。色々試すが一向に治らず、むしろ痛くなってる気もする。どんどんやる気が痛みに吸収され、寝転んでYouTubeで「マネーの虎」を見ていた。

マネーの虎は10年以上前にテレビで放送されていた。事業のためにお金が欲しい志願者が、5人ないし6人の金持ち社長に事業のプレゼンを行う。プレゼンによって、社長はお金を出すか出さないかを決定する。志願者はもちろん、お金が必要だから必死に語る。社長達も身銭を切るわけだから、簡単にはお金を出さない。そのビジネスは成功するのか、投資してもいい経営者なのかを吟味する。

「人は論理で理解して、感情で動く」そう思った。社長の中には事業に対して納得はするが、あなたを信用できないから、あなたを好きだと思えないからお金は出さないという人もいる。どれだけ理論武装したって、人自体に魅力がなければお金は動かない。専門学校の先生も授業で同じことを言っていた。「デザインを理論武装して、ガチガチにしてはいけない。どれだけコンセプトがしっかりしていても、好きだと思えなければ通らないよ。」マネーの虎を見て、先生の言葉もスッと理解できた。

また、マネーの虎でしっかりお金を掴む人たちの共通点もいくつか発見した。1つ目は、その事業に対して熱い気持ちがある。2つ目は言葉遣いに気をつかえること。3つ目は正直に話すこと。4つ目は経験に基づいた知識がある。この4つだ。この4つが信頼感を生むのだと思う。今あげたこれだけではもちろん無いが、自分の経験としても尊敬する人にはこれらの要素はあると思う。

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夕方頃に近くのカフェに行った。店に入ると、気の良さそうなマスターが挨拶してくれた。その音量が丁度よくて、安心できる店だなと思った。こじんまりしたお店で、カウンターと奥にはテーブルがあった。猫もいた。可愛かった。好きだなぁと思った。

パンの盛り合わせと紅茶を頼んだ。「パンの端っこが余ってるから」そういって、パンがたくさんでてきた。いちじくのパンがとても美味しかった。紅茶ともすごく合うし、匂いが…とかはよく分からないけど、すごく安心できる味だった。お客さんは僕らだけだったけれど、緊張はしなかった。過度に喋りかけてこない感じも居心地がよかった。帰り際にマスターが猫の話をしてくれた。「もともと野良猫だったんだけど、エサあげたら住み着いちゃって。子どももここで産んだんだよ。うちの奥さんが猫好きでね〜」今日は黒猫が一匹だけお店にいた。平日は3匹いるらしい。想像して、また行きたくなった。

帰るときには、お店の外までお見送りしてくれた。また今度も、また次もマスターにお見送りして欲しいなと思った。「お気をつけて」の感じも丁度よかった。

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おとといから昨日まで、実家に帰っていた。健康保険証を今度こそ返しに行った。今回はさすがに渡すことができた。3歳の妹がいる。いつも、実家の扉を開けると元気に抱きついてくる。愛らしい。

絵がとても上手で、3歳にして才能を感じる。祖母がくも膜下出血で倒れたときに、「おばあちゃん、頭痛いんだって〜」と説明すると、おばあちゃんのために絵を描くと言った。描いた絵を見ると、おばあちゃんの頭から血が出ている絵を描きあげた。天才すぎる。

服も大好きで、コーデネートを毎日考えるのが好きらしい。色彩感覚も磨かれるんだろうな。将来は何になるんだろう。妹の名前には「人の心を暖める」という意味がある。笑顔が素敵なお嫁さんになると思う。結婚式に早く出たい。スピーチで妹が生まれた日のことを話したい。僕はその日、塾をサボってバイトをしていた。妹のおかげで怒られずにすんだ。ありがとう。泣きながら言うんだろうな。


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