20歳の独立日記〜19日目〜

5月29日(火曜日)

朝9時に起きた。それから10時まで仕事をする。終わって、コーヒーを一杯飲む。歩いて5分のTSUTAYAに向かう。12:00まで映画を一本見た。今日見たのは、「海街diary」という作品。3人の姉妹と、腹違いの妹が同じ屋根の下で暮らす話。舞台は江ノ島。僕も江ノ電に乗って、誰かに会いに行きたくなった。長澤まさみ、綾瀬はるか、夏帆、広瀬すず、リリー・フランキー、大竹しのぶ、樹木希林という大好きな俳優が総出演している。

うみねこ食堂のお母さんがすず(腹違いの妹)に言ったセリフが印象に残った。「なんだか、あなたのお母さんとお父さんが羨ましいわ。あなたっていう宝物をこの世に作ったんですもの。」そうだ子どもは皆、宝物なんだ。自分が生み出す価値があるんじゃなくて、自分自身に価値がある。何を作っても、その全てに価値がある。4人の掛け合い、日常が江ノ島に溶けていつまでも見ていたかった。この映画が終わったって、この4人の生活は続いていくんだ。そう思った。

映画を観終わって、そのままカフェに行った。これも近所にあって、適度にうるさくて丁度いい。今日は医療系の大学に通う4人の女子大生が、合コンの話をしていた。実習が始まる前に行きたいらしい。江ノ島にも合コンはあるんだろうか。

海街diaryの中で、妹のすずが家の柱に刻まれた姉妹の身長を見て自分と比べるシーンがあった。僕のひいおじいちゃん(母のおじいちゃん)は、孫の身長を記録することが大好きだった。毎年お正月になると、ひいおじいちゃんの家に親族が集まる。成長が人よりも早かった僕は、前年の記録をつぎつぎに更新していく。おじいちゃんはその度に、大きくなったなと頭を撫でてくれた。僕が16歳の時におじいちゃんは天国に行った。おじいちゃん、ヒロキは178センチになったよ、と伝えたくなった。

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カフェ帰りの足で、そのまま電車に乗り込んだ。ここ1週間、ずっと誰かに会う予定。1日目の昨日は、音楽スタジオの店長とこれからの話。2日目の今日は、年の半分以上をビーサンで過ごす30歳。あるセミナーがきっかけで知り合いになった。恋愛の話、仕事の話を2時間くらいした。その中で今の若い子たちから「欲」が消えている話になった。車も欲しくないし、酒もタバコもしない。女の子にも興味がない。

実は僕にも当てはまる節がある。車はいつか自動運転になるんだから、わざわざ取らなくてもいいと思ってるし(めっちゃ批判される)、お酒は気持ち悪くなるし、タバコは吸いたいと思わない。女の子もあんまり興味は無い。今、仕事が一番楽しい。新しい人に出会うこと、お金を稼ぐことの楽しさ。そういうことを凄い勢いで学習している。そこに、欲が入ってくるスペースが無い。でもそれは、つまり余裕が無いと同義だと思う。今働かないとお金がなくなる、という焦りがあらゆる欲をシャットアウトしてる気がしてならない。


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過去の記事 :

「20歳の独立日記〜18日目〜」

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