20歳の独立日記〜16日目〜

5月26日(土曜日)

電車によく乗る。今日も2回乗った。往復だから4回。電車ではスマホを禁じている。本を読んだり、人間観察をしたりする。本はお気に入りの本しか読まない。何回も読み返しては、ページを折ったり、線をひいたりしている。何ヶ月かたって、あぁ自分はこのときこう思ったんだ。ここに感動したんだ。色々なことを思い出すことができる。Kindleも便利なんだろうけど、紙の本が好きだ。重さ、表紙を取ったときに見えるカバー表紙、匂い。歴史のある図書館で、古いデザインの本を開いたときがあった。デザインの匂いがした。染み込んだデザイナーの手の匂いなのか、職場の匂いなのか。あと、本を買うときの俺ほんとに買っちゃうよ?感が好き。

電車に乗ると皆、スマホとにらめっこ。まぁ僕も触ってしまう時はある。人といるときにはスマホを触る。そういう時代なんだろうな。僕の生きた20年間でそんなに変わる。これから僕が60年生きるとして、未来は何があるんだろう。僕はどうしてるんだろう。ライブハウスはあるんだろうか。

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FREE MEDIA ZINE SPICEという、音楽系フリーペーパーを全国的に発行するチームの主催のイベントに、おじゃまさせて頂いた。そこに出ていたバンド、全部良かった。音楽の好みもあるから、だいたい1つ2つは楽しめないバンドもいるんだけど(本音)、まじで全バンド楽しかった。

トリをつとめたのは、スリーピースバンドのSISTER JET。僕はこのバンドが特に見たかった。中学生のとき、FM802をよく聞いていた。だいすきだったのは、飯室大吾さんの「RADIO INFINITY」。インディーズバンド特集「タレコミ」が特に好きだった。そこでいろんなバンドを知った。The Mirraz東京カランコロン、andymori、THE SALOVERS、そしてSISTER JET。「Hello,Goodby days」「キャラメルフレーバー」「恋してクレイジー」。ポップな歌声と、パンキッシュなギター。スリーピースの危うい雰囲気。歌詞に感じる反抗心。全てが好きだった。

中学2年生、14歳の頃。僕はクラスで浮いていた。誰とも喋ることができなかった。理由は簡単で、僕が人のプライバシーにずけずけ入って、しかも話がつまらないから。あの頃は本当に何も考えていなかった。クラスにサッカー部、野球部が多かったのもあって一気にスクールカーストは最下位になった。それから、長い期間人と深く関わることができなくなった。誰かに愛してほしくて、好きって言ってほしくて・言いたくて、何人も彼女を作った。そして1ヶ月で別れた。それを繰り返した。今思い返しても、ゴキブリを飲み込むくらいの吐き気がする。

14歳のときの僕には音楽しかなかった。部屋にこもってずっと曲を聴いていた。泣くときもあった。ハイスタ、エルレ、ガガガSP、モンパチ、ホルモン、ハスキンにハワイアン、ロコ。好きになったバンドのルーツも全部聴いた。遊びに行く友達もおらず、暇だった。SISTER JETは自転車に乗っているときによく聴いた。ウォークマンのブックマーク1に登録して、出かけるときに聴いた。

今日のライブでそれを初めてで聴いた。実はSISTER JETを聴くの自体、久しぶりだった。だが、鮮明にあの頃を思い出すことができる。クラスに居場所が無くて苦しかったこと。その中で音楽だけが救いだったこと。中学生でバンドを組んだこと。中学校のお祭りステージでライブしたこと。一人で行ったライブなのに、もう二十歳なのに全力でモッシュに参加してしまった。楽しかった。中学生の自分が見たら喜ぶと思う。帰りの駅で、2段飛ばしで階段を登った。人はいつ大人になるのか。「子どもに戻りたいな」と思った時らしい。ちなみに僕は早く大人になりたいと思っているので、子どもです。

最後になりますが、SPICEのメンバーのみなさん素敵なイベントをありがとうございました。MIYABIさんもユートさんも、peterさんも喋ってくれてありがとうございました。尊敬しています。


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