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20歳の独立日記

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就職率99%の専門学校で就職せずに、フリーランスデザイナーとして独立した20歳の毎日。嬉しかったことも、悲しかったことも全部書きます。
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#毎日更新

20歳の独立日記〜88日目〜

8月6日(月曜日) あなたは誰かのヒーローなんだと思う。仕事ができるのか、誰よりも優しいのか、顔が良いのかは分からないけれど、きっと誰かのヒーローだ。 胸を張って生きれば良い。謙遜なんてしなくていい。愛されようとも思わなくていい。頑張らなくたっていい。 自分自身に価値があるのだ。思い返せば、怒られたことなんて少ない。コンビニに行けば丁寧にしてもらい、Twitterやnoteで発言をすればイイねと言ってもらえる。 「世界は誰かの仕事で出来ている」という名キャッチコピーが

20歳の独立日記〜89日目〜

8月7日(火曜日) ずっとお金を稼ぐことに抵抗があった。ロゴを作っても、「5000円で良いですよ」「いや、もう、お金は良いですよ」と言っていた。 ゾッとする。 ホントは自分に自信が無くて、お客さんが払った金額と、自分の作ったデザインとのギャップを指摘されることに怯えていた。 だから、どれだけ仕事をしても、入ってくるのはスズメの涙ほど。毎日毎日働いていた。 フリーランスには2種類いる。プロのフリーランスとなんちゃってフリーランスだ。プロとなんちゃっての違いは、「主導権

20歳の独立日記〜91日目〜

8月10日(金曜日) 午前10:00、あるデザイン事務所に僕は来ている。僕はここに10月1日付けで就職することになった。 「え??」…ゆっくりご説明しますね。 毎日僕は負い目を感じていた。自分はこのままで良いのだろうか?デザイン業界の経験が無い自分に、ある種のコンプレックスすらも感じていた。 デザイン事務所に入れば、自分よりも格段にデザインスキルのある方に自分の作ったもののフィードバックが頂ける。仕事な訳だから、本気のフィードバックだ。本気のフィードバックは、クリエイ

20歳の独立日記〜93日目〜

9月12日(日曜日) 今日は僕の住むシェアハウスアトリエに東京から昆虫食YouTuberのさんしちさんと、ゆでたますたーとだいちさんが来てくれた。 屋上にある露店風呂で自分の好きな音楽をかけながら、いろんなことを語った。しんどくなったときに聴く曲、自分の考えを変えた曲。音楽の持つ力を改めて実感した。 僕の人生のテーマソングは銀杏BOYZの「駆け抜けて性春」とandymoriの「Peace」だ。 音楽はコンセプトを、ビジュアルと音でダイレクトに伝える。だから響くのかな

20歳の独立日記〜94日目〜

8月13日(月曜日) 僕が住むシェアハウスの住居人の職場の先輩が、シェアハウスを見に来られた。何やら会社のBBQの帰りらしい。 シェアハウスに来るなり、 「わーすごい!へぇ、ここに住んでるんだ。へぇすごい。」 やっぱりシェアハウスって独特なんだと思った。大阪、東京では普通になってきつつあるシェアハウス。 まだまだ地方では馴染みのない、テレビの中のものなのかな。 シェアハウスってすごい良いから、若いうちに経験すると良いと思う。恋愛とかは意識しないほうがいいよ。それよ

20歳の独立日記〜95日目〜

8月14日(火曜日) 大阪に帰ろうと思っていた。 水戸→大阪 夜行バス…¥1万うっ…きつい そんなときに東京でたまたま出会った、キックボクシングインストラクターのとっきーに「ヒッチハイクで大阪帰らん?」と誘われた。 とっきーは、ローキックが得意な23歳。これは防犯もバッチリだし、就職する前にヒッチハイクは経験したいなと思った。「ハイ!一緒にヒッチハイクで帰りましょう!」 ヒッチハイクの出発点は東京の用賀。 まず僕は用賀に向けて朝6:30に起き、7:00に出発した。

20歳の独立日記〜96日目〜

8月15日(水曜日) 生きててよかったって思う。 今日は戦争が終わった日。僕はまだ20歳で、平和の中にいる。毎日毎日、爆弾に怯えていたなんて想像ができない。 でもこの前起きた、大阪北部地震の余震はとても怖くて、それよりも何倍も何十倍も怖かったんだと思う。 戦争のことを考えて、考えるけれど、何もできない。だから知る。若い世代がしっかり知識を持つこと。もう戦争は嫌だとはっきり意見すること。皆が願えば、日本の未来はどんどん変わっていくんだと思う。War is over if

20歳の独立日記〜97日目〜

8月16日(木曜日) まだあったことの無いクリエイターに会い、2人でラーメンを食べに行くという企画をしている。 名付けて「ラーメンと時の部屋」。新しい刺激をもらって、吸収して、今後の活動に役立てたい。 bosyuというSNSサービスで募集をした。何人かのクリエイターさんから応募があった。そして今日、1人目のクリエイターさんとラーメンを食べた。 逃げ道クリエイターのゆいとくん。1998年生まれの20歳。なんと1つ年下。社会に対する考え方、これからの働き方、自分のできるこ

20歳の独立日記〜100日目(完)〜

8月25日(土曜日) 今日で、21歳になった。 20歳は早く終わった気がする。「色々あったからなぁ。」としみじみする。 この日記、たまに見返すと面白い。この時、こんなん考えてたんや。この時、カッコつけてんなぁとか。色々分かる。 シェアハウスの皆が、パーティをしてくれた。嬉しかったなぁ。 誰かが生まれた日を祝うって素敵だと思った。何もしてなくたって、アナタは生きてるだけで素晴らしいんですよと認められている気がする。 TwitterやLINEでおめでとうを言ってくれた

20歳の独立日記〜免許合宿編〜1日目

9月4日(火曜日) 免許合宿の1日目が終わった。 前日、仕事がなかなか終わらず、気づけば朝の4時。やっぱり慣れないこと、苦手だなぁと思うことは時間がかかる。 自動車学校には10:45に着けば良い。 だが、遅れると入校は出来ない。かなり時間にシビアだ。 遅れないように、遅れないように…。 1時間の仮眠を3回繰り返し、朝7:00に起床。マジで眠い。 駅まで歩いて1時間、 駅から電車で30分。 そして無事、自動車学校に到着。入校の運びとなった。 着くや否や、身分証

20歳の独立日記〜免許合宿編〜2日目

9月5日(水曜日) 眠気と戦って、今、書いている。 明日は7:30から実際に車に乗る。 カーブは良いですね、と褒められた。 いつか教官の仕事は無くなる。 機械になる。 おっちゃん、茨城県弁をフルに活用して、早口で指示を出すことを辞めてけれ。 一筋縄では行かんなぁ 明日も頑張ります!待ってろ免許!、 #20歳の独立日記 #合宿免許編 #毎日更新 #エッセイ

20歳の独立日記〜免許合宿編〜3日目

9月6日(木曜日) 運転免許教習で学ぶ、おじさんに上手に教えてもらう術。 車の運転免許を取得するためには、自動車学校に行き、講習を受けなければならない。 教官は50歳前後のおじさんが多い。優しい人、無口な人、すぐに怒る人…。性格は十人十色だ。 もちろん合わない人もいるし、合う人もいる。だが、合わないからといってその時間を棒にふるのは好ましくない。 僕のように合宿で免許を取るなら、一つ一つの授業が大切だ。一つでも逃すと追加で料金がかかってしまう。 それも、結構バカに

20歳の独立日記〜免許合宿編〜4日目

9月7日(金曜日) 朝は早い。7:00に起きる。 7:30から授業だから、5分前までにご飯を食べる。食堂で食べる。 相部屋に6人、男だらけがワラワラと集まって2週間を過ごす。 午前中で授業が全て終わる時があったり、一緒に学科教習を受けたりする。 大浴場に一緒に入ったり、深夜までトランプをしたり、近くのコンビニに行ったり。全員、年も近い。 そりゃ、仲良くなる。 とても楽しい。 銀杏BOYZの峯田に似ている人、エジプト人に似ている人、筋肉バカ、虚言癖のある愛すべき

20歳の独立日記〜免許合宿編〜5日目

9月8日(土曜日) 優しくされると泣きそうになる。 運転がとっても下手だ。いっぺんに同じことを行うことが、とても苦手。 「ダメだね、もう一回」 「んー、ちょっとやり直そうか」 よく言われる。 強く言われることもある。 「だからさァ、何回言ったらわかるの?あーだこーだ、君はなんとかかんとか」 少し気にするけれど、何くそ!と思う。 だけど今日は優しかった。 とても優しかった。 あと2時間ちょっとで、終わらないかもしれない。焦っていた。 気持ちだけが先行して上手