入院日記③
行動範囲が一気に増えた。院内はオッケー。
同室の年配の女性二人が同時に退院していったので部屋はすっからかんになった。
入院生活で私が懸念していたことがある。
それは放屁問題だ。
シロクマにどうしようと相談したところ、なんだそんなこと?と。
大問題だよ!同室に二人も!
え?じゃあ我慢してトイレでしてるの?
……いや、全然平気で音鳴らしてる。
ほら、全然問題じゃないじゃん。もう解決してるよ。屁は出るものなんだから。
確かにそうだ。生理現象だし、カーテンで区切られているから多少の屁なら問題ないだろう。テロみたいな爆弾をかまさなければ。
心からは問題に思ってなかったのかもしれない。悩むより先に自然と出てしまうがままに身を委ねてた。
他の二人は全然音がならなかったのだが、すかすプロフェッショナルだったのだろうか。
でもそんな心配はもう必要がなくなってしまった。
一人しかいないガランとした四人部屋を見る。
いつでも気兼ねなく屁ができる。
年が近そうな看護師さんがいるときに出してしまうとかなり恥ずかしい。
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